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連携・プラグイン/2026-04-24中級

Antigravity で Ollama の応答が途中で途切れる・長時間実行で固まる問題を直す実践ガイド

Antigravity から Ollama を呼び出したとき、応答が途中で切れたり長時間推論で固まったりする症状の原因と実践的な直し方をまとめます。接続エラーではなく「途中で止まる」系のトラブルに特化し、実測値・恒久化レシピ・検証手順まで踏み込みます。

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プレミアム記事

Ollama と Antigravity の接続そのものは通っているのに、応答が途中でぷつりと切れる。長いリファクタリング指示を出すと数十秒無反応になって最終的に「Stream closed」で落ちる。こうした症状は、私も Gemma 4 を手元で回し始めた頃に何度も踏みました。そして気づいたのは、「接続できない」系のトラブルシューティング記事では ほとんど触れられていない別レイヤーの問題 が原因になっているケースが多いということです。

接続はできているのに 生成の途中で切れる・固まる という症状に絞って、切り分け手順と具体的な設定変更を実例とともに整理しました。既に ollama list で接続確認ができている方を想定しています。そもそも接続できない場合は ローカルLLM接続エラー診断ガイド を先にご覧ください。

私自身、個人開発の合間にローカルモデルへ切り替える時間帯があり、クラウド API の課金を気にせず長い試行錯誤を回すために Ollama を常用しています。だからこそ「途中で切れる」は生産性を静かに削る、地味だが痛い問題でした。ここでは、その痛みを二度と踏まないための恒久対策まで、一気通貫で整理しました。

「接続エラー」と「途中切断」は別問題として切り分ける

まず前提として、ローカル LLM 連携のトラブルは大きく3層に分けられます。層を混同したまま設定を触ると、的外れな修正で時間を溶かします。

  • 接続層(TCP・ポート・ファイアウォール): curl http://localhost:11434/api/tags で応答が返るか
  • モデルロード層(VRAM・メモリ): Ollama 単体で ollama run gemma-4:8b が一文字ずつ出るか
  • ストリーミング層(長時間推論の維持): Antigravity から 30 秒以上かかる指示を出して途中で切れないか

接続エラー系の既存記事はほぼ1と2を扱っています。この記事が対象にするのは 3 の層です。症状が「最初は出力されるが途中で止まる」「短い指示は通るが長い指示で落ちる」なら、ここに該当します。

切り分けを最短にするために、症状とログの対応関係を先に一枚にしておきます。ここを頭に入れておくと、以降の各原因の当たりをつけやすくなります。

観察された症状ログに出る手がかり疑うべき原因
数分の沈黙後に再開が遅い・落ちるOllama: model stopped: timeout原因1: keep-alive
長い入力で応答が途中から破綻Ollama: context length exceeded原因2: num_ctx
最初のトークンが出る前に切れるAntigravity: stream aborted原因3: クライアントタイムアウト
出力途中の長い沈黙で切れるOllama は正常完了ログ原因3または4: 経路の切断

原因1: keep-alive タイムアウトによる早期アンロード

Ollama のデフォルト挙動で意外と詰まりやすいのが OLLAMA_KEEP_ALIVE です。これはモデルをメモリに保持する時間で、デフォルトは 5 分。Antigravity のエージェントが途中で考え込んで 5 分以上静止すると、バックグラウンドでモデルが解放され、再開時にロードし直しで大幅に遅延、最悪の場合タイムアウトで切られます。

長い推論を安定させたい場合は、Ollama を起動する環境変数を明示的に伸ばすのが実用的です。macOS で launchd から起動している場合は launchctl 経由で設定します。

# macOS: Ollama サービスに環境変数を渡す
# Ollama.app を使っている場合、設定 → Advanced → Environment Variables で設定可能
# CLI からやるなら以下
launchctl setenv OLLAMA_KEEP_ALIVE "30m"
launchctl setenv OLLAMA_MAX_LOADED_MODELS "2"
 
# 変更後は Ollama を再起動
osascript -e 'quit app "Ollama"'
open -a Ollama
 
# 期待動作: 30分間はモデルがメモリに残り、
# Antigravity の長時間思考中にアンロードされなくなる

Linux の systemd 管理下であれば systemctl edit ollamaEnvironment= を追加します。Windows なら環境変数に OLLAMA_KEEP_ALIVE=30m を設定してサービス再起動です。

-1(無期限保持)を使いたくなるかもしれませんが、他の用途で VRAM を取り合う場合に逆効果になります。個人開発マシンでは 30 分〜2 時間程度が現実的な落としどころでした。

なぜ再ロードがそれほど致命的なのか。手元の Apple M2(24GB)で gemma-4:8b(Q4量子化)を計測したところ、コールドロードは初回応答まで平均 11〜14 秒かかりました。エージェントの思考が長引いてアンロードされた直後に再開すると、この十数秒がそのまま「無反応時間」に上乗せされ、原因3のクライアントタイムアウトと組み合わさって切断に至ります。keep-alive を伸ばすのは、この二次被害を断つための最初の一手です。

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この記事で得られること
接続層・モデルロード層・ストリーミング層の3層切り分けで、直すべき場所を最初の一手で特定する
keep-alive・num_ctx・クライアントタイムアウト・ネットワーク経路の4原因を実測値つきで潰す恒久化レシピ
再発を防ぐ検証ループ: 設定を触った後に「本当に直ったか」を機械的に確かめる手順
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