ANTIGRAVITY LABEN
記事一覧/連携・プラグイン
連携・プラグイン/2026-04-25中級

Antigravity で Ollama / LM Studio が接続できない時の完全対応ガイド

Antigravity から Ollama や LM Studio のローカル LLM に接続できない問題を、ポート設定・CORS・モデル名・OpenAI 互換 API の観点から段階的に解決します。

Antigravity314Ollama12LM Studio5ローカルLLM18トラブルシューティング26

「Antigravity の設定画面で Ollama を選んだのに、エージェントから呼び出すと connection refused で止まる」——これは Antigravity でローカル LLM を使い始めた方が、ほぼ全員が通るトラブルです。Ollama も LM Studio も単体では動いているのに、Antigravity との橋渡しでつまずく。原因はだいたい 5 つに集約できます。

このガイドでは、Ollama と LM Studio それぞれの接続失敗パターンを、エラーメッセージ別に切り分けていきます。私自身が macOS と Windows の両方で何度もハマった内容なので、再現性の高い解決手順だけを残しました。

まず確認: ローカル LLM サーバーは「外部から見える」状態になっているか

Antigravity がローカル LLM に接続する時、内部的には HTTP リクエスト(OpenAI 互換 API か Ollama 独自 API)を投げています。サーバー側が「localhost のみ受信」になっていると、Antigravity のサンドボックス環境やコンテナから見えません。

Ollama の場合

デフォルトの Ollama は 127.0.0.1:11434 でしか待ち受けません。Antigravity の設定によっては、これでは接続できないケースがあります。OLLAMA_HOST 環境変数で 0.0.0.0:11434 に変更すると改善することがあります。

# macOS / Linux
launchctl setenv OLLAMA_HOST "0.0.0.0:11434"
# Ollama を再起動
ollama serve
 
# Windows (PowerShell)
$env:OLLAMA_HOST = "0.0.0.0:11434"
ollama serve

注意: 0.0.0.0 で待ち受けるとローカルネットワーク内の他デバイスからもアクセスできるようになります。家庭内 LAN なら問題ありませんが、カフェの公衆 Wi-Fi では避けてください。

LM Studio の場合

LM Studio はサイドバーの「Developer」タブから「Local Server」を起動する必要があります。起動していないと、Antigravity のリクエストはすべて「接続拒否」で返ります。

「Local Server」起動後、画面下部に表示される URL(通常 http://localhost:1234)を Antigravity の設定にそのまま貼り付けてください。ポート番号は LM Studio のバージョンによって異なる場合があるため、必ず実際の表示を確認します。

Antigravity の設定で間違いやすい 3 点

1. Endpoint URL の末尾スラッシュ

これが一番多い罠です。Antigravity の Endpoint URL に http://localhost:11434/ のように末尾スラッシュを付けると、内部の URL 結合で //api/generate のような不正なパスになり、404 が返ります。

正解は末尾スラッシュなしの http://localhost:11434 です。LM Studio も同様で、http://localhost:1234 と書いてください。

2. モデル名の表記

Ollama でインストール済みのモデルを呼び出す時、Antigravity の設定にはモデル名を 正確に 書く必要があります。ollama list で表示される名前と完全一致させてください。

$ ollama list
NAME                    ID              SIZE
gemma4:4b              abc123def       3.2 GB
llama3.2:latest        xyz789ghi       2.0 GB
qwen2.5-coder:7b       def456jkl       4.7 GB

この場合、Antigravity に書くのは gemma4:4b であって、gemma4 でも Gemma 4 でも gemma:4b でもありません。タグ(:4b)を省略すると、内部的に :latest が付与されて別モデルを呼びにいくことがあります。

3. OpenAI 互換 API モードと Ollama ネイティブ API の混同

LM Studio は OpenAI 互換 API(/v1/chat/completions)を提供しており、Antigravity 側では「OpenAI Compatible」プロバイダーを選びます。

Ollama も /v1/chat/completions 互換を提供していますが、Antigravity の Ollama 専用プロバイダーを選ぶ場合は /api/generate または /api/chat を呼びにいく挙動になります。プロバイダーの選択ミスで「ヘッダーに API キーが必要」というエラーが出ることがあります。

迷ったら次の指針で選んでください。

  • LM Studio: Antigravity の「OpenAI Compatible」プロバイダー、Endpoint URL は http://localhost:1234/v1、API Key は適当な文字列(lm-studio など)
  • Ollama: Antigravity の「Ollama」専用プロバイダー、Endpoint URL は http://localhost:11434

CORS エラーが出る時

Antigravity をブラウザベースで使っている場合、CORS(Cross-Origin Resource Sharing)の制約に引っかかることがあります。エラーメッセージは「CORS policy: No 'Access-Control-Allow-Origin' header」のような表示です。

Ollama の CORS 対策

Ollama 0.3.x 以降では OLLAMA_ORIGINS 環境変数で許可オリジンを指定できます。

launchctl setenv OLLAMA_ORIGINS "https://antigravity.google.com,http://localhost:*"
ollama serve

複数オリジンはカンマ区切りで列挙します。* のワイルドカードも使えますが、セキュリティ上推奨されません。

LM Studio の CORS 対策

LM Studio の Local Server 設定画面で「Cross-Origin Resource Sharing (CORS)」のチェックボックスを有効にしてください。これを忘れて 30 分悩んだ経験があります。

ファイアウォール・ウイルス対策ソフトに止められている

特に Windows 環境で多いのが、Windows Defender や ESET 等のセキュリティソフトが Ollama / LM Studio の listening ポートをブロックしているケースです。

確認方法:

# PowerShell(管理者)
netstat -an | findstr ":11434"
netstat -an | findstr ":1234"

LISTENING 状態になっていなければ、ファイアウォールが原因の可能性が高いです。Windows Defender ファイアウォールから受信規則を追加してください。

モデルが大きすぎてタイムアウトする

ここまでクリアしても、エージェント実行中に「Read timeout」が出ることがあります。これは接続失敗ではなく、推論時間がタイムアウト閾値を超えただけです。

Antigravity の設定で「Request Timeout」を 120 秒以上に設定してください(デフォルトは 60 秒です)。70B 以上のモデルをローカルで動かす場合、初回応答に 90 秒以上かかることは珍しくありません。

メモリ不足で推論が止まる場合は、より小さい量子化モデル(Q4_K_M 等)に切り替えるか、Antigravity 側で keep_alive を長めに設定してモデルのロード時間を消すと体感が変わります。

切り分けの最終チェックリスト

ここまでの内容を一覧でまとめます。

  1. Ollama / LM Studio のサーバーが起動しているか(ollama serve または LM Studio の Local Server)
  2. Endpoint URL の末尾スラッシュは付けていないか
  3. モデル名が ollama list の表示と完全一致しているか
  4. プロバイダー選択が正しいか(LM Studio = OpenAI Compatible、Ollama = Ollama)
  5. CORS 設定で Antigravity のオリジンが許可されているか
  6. Windows Defender 等にブロックされていないか
  7. Request Timeout が十分長いか

次のアクション

エラーメッセージを見たら、まず上のリストを上から順に確認してみてください。「connection refused」なら 1〜2、「404」なら 2〜4、「CORS」なら 5、「Read timeout」なら 7 が原因のことがほとんどです。

ローカル LLM はクラウド API と違って、自分で OS・ファイアウォール・サーバー設定の責任を持つ必要があります。最初のセットアップで一度この知識を入れておくと、以降のモデル追加やマシン移行が明確に楽になります。

シェア

お読みいただきありがとうございます

Antigravity Lab は広告なしで運営しており、サーバー費用などの運営コストはメンバーシップのご支援で賄っています。実装コード・ベンチマーク・本番設計パターンなど、実務でお役立ていただける記事を毎日更新しています。もし読んでよかったと感じていただけましたら、ぜひご覧ください。

  • コピー&ペーストで使える実装コード付き
  • 毎日新しい上級ガイドを追加
  • ¥580/月 または ¥1,480 の永久アクセス
メンバーシップを見る →

もしこの記事がお役に立ちましたら、チップ(¥150)で応援いただけると大変励みになります。広告なしでの運営を続けるため、皆さまのご支援が大きな力になっています。

関連記事

連携・プラグイン2026-04-24
Antigravity で Ollama の応答が途中で途切れる・長時間実行で固まる問題を直す実践ガイド
Antigravity から Ollama を呼び出したとき、応答が途中で切れたり長時間推論で固まったりする症状の原因と実践的な直し方をまとめます。接続エラーではなく「途中で止まる」系のトラブルに特化し、実測値・恒久化レシピ・検証手順まで踏み込みます。
連携・プラグイン2026-05-04
Antigravity に Gemma 4 ローカルモデルを統合する — オフライン/エアギャップ環境での AI 開発
Apache 2.0でリリースされた Gemma 4 を Antigravity に統合することで、機密プロジェクトやオフライン環境でも Antigravity のエージェント体験が可能になります。Ollama / vLLM 経由の接続設定、Architect / Builder の挙動チューニング、本番運用の注意点までを実装ベースで解説します。
連携・プラグイン2026-04-26
Antigravity からローカル LLM を呼ぶ — Ollama・LM Studio 統合と実用ワークフロー
Antigravity をクラウド LLM 専用ツールだと思っていませんか? Ollama や LM Studio を介してローカル LLM を組み合わせると、機密データを扱うプロジェクトや、API コストを抑えたい局面で大きな選択肢が広がります。設定と運用の実践知をまとめました。
📚RECOMMENDED BOOKS
大規模言語モデル入門
山田育矢
LLM開発
生成AIプロンプトエンジニアリング入門
我妻幸長
プロンプト
Claude CodeによるAI駆動開発入門
平川知秀
AI駆動開発
※ アフィリエイトリンクを含みます
もっと見る →