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Tips & 活用術/2026-07-07上級

Antigravityの起動がウイルス対策に弾かれたら、署名を検証してから許可する

Antigravityデスクトップアプリの起動がウイルス対策に阻まれたとき、誤検知と本物の脅威を切り分ける方法を解説します。macOSのGatekeeperとWindows Defenderで署名を検証してから、最小スコープで許可リスト化する手順をコード付きでまとめました。

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新しいバージョンの Antigravity を入れ直した翌朝、デスクトップアイコンをダブルクリックしても、数秒だけ砂時計が出て、そのまま何も起きませんでした。クラッシュログも残っていません。エラーダイアログすら出ない。この「無反応で終わる」パターンは、アプリのバグよりも先にウイルス対策ソフトの介入を疑うべきサインです。

実際、直近の Antigravity のリリースノートにも「ウイルス対策や IDE 起動ボタンの問題を解消した」という趣旨の記述が並びました。つまり公式側も認識している、起動時に踏みやすい落とし穴です。ただ、ここで多くの人がやってしまうのが「とりあえずフォルダごと除外」「隔離属性を全部剥がす」という乱暴な許可です。それはビルド環境に穴を開ける行為でもあります。

ここで残したいのは、誤検知と本物の脅威を切り分け、署名の正当性を確かめてから最小スコープで許可するという順序です。macOS と Windows のそれぞれで、実際に動くコマンドとして書き留めておきます。

なぜ新しい開発ツールほど弾かれるのか

ウイルス対策の検知は、大きく二つの仕組みで動いています。一つは既知のマルウェアのハッシュと照合するシグネチャ検知。もう一つは「見慣れない実行ファイルが、コードを書き換えたり子プロセスを大量に起動したりする」といった振る舞いを見るヒューリスティック検知です。

エージェント型 IDE は、この後者に真正面から引っかかります。Antigravity は起動直後に CLI やサブエージェントのプロセスを立ち上げ、ファイルを書き換え、ときにローカルで実ブラウザを起動します。これは正当な機能ですが、振る舞いの見た目は「未知の実行ファイルがシステムを触り始めた」とほぼ同じです。

さらに、リリース頻度の高さが拍車をかけます。Antigravity は安定版と新機能版を短い間隔で並行公開しており、新しいバイナリほど「評判(レピュテーション)」の蓄積が浅く、Windows の SmartScreen も macOS の Gatekeeper も慎重に振る舞います。新しさそのものが弾かれる理由になるわけです。

ここで大切なのは、「弾かれた=誤検知」と即断しないことです。頻度が高いからこそ、本物の改ざんが混じったときに気づけなくなる。だから許可する前に、必ず一段の検証を挟みます。

まず「誤検知」と「本当に危険」を切り分ける

切り分けの起点は、症状から原因の当たりをつけることです。私は毎回この対応表を頭の中でなぞってから手を動かします。

症状疑うべき原因最初の一手
ダブルクリックしても無反応・ログも残らないOS の実行ゲート(Gatekeeper / SmartScreen)が黙ってブロック署名と隔離属性を確認
起動途中で「ファイルが見つからない」と落ちるウイルス対策が実行ファイルの一部を隔離フォルダへ移動検疫ログを確認し復元
起動はするがサブエージェント/CLI だけ動かない子プロセスの生成を EDR がブロックプロセス単位の許可を検討
数日前まで動いていたのに突然弾かれる定義ファイル更新で振る舞い検知が過敏化ベンダーの誤検知報告と署名確認

この表の右端が「まず署名を確認」に寄っているのは意図的です。復元や許可はその後でいい。改ざんされたバイナリを許可してしまう事故を防ぐには、正当性の確認が常に先だからです。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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この記事で得られること
起動ボタンを押しても無反応なとき、原因がアプリ側かウイルス対策側かを数分で切り分けられるようになる
「隔離を全部解除」で済ませず、コード署名の正当性を確かめてから許可する検証フローを、Windowsとmacの両方で実行できる
複数マシンで同じ誤検知に何度も対処してきた無駄を、1本の検証スクリプトに畳んで再発を止められる
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