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Tips & 活用術/2026-07-01上級

AI Ultra の5倍上限に自動処理を寄りかからせない設計

月100ドルの AI Ultra は AI Pro 比で Antigravity の利用上限が5倍になります。ただ上限を前提に自動処理を組むと、段を下げた瞬間に崩れます。上限に依存しない縮退設計を実例で整理します。

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月100ドルの AI Ultra プランが出て最初に迷ったのは、Antigravity の利用上限が AI Pro の5倍になるという一点でした。私は個人開発のアプリと Dolice の複数ブログを並行して回しているので、上限が5倍あれば同時に走らせるエージェントを増やしたくなります。

けれど、そこで一度手を止めました。上限のティアは永続ではありません。来月コストを見直して AI Pro に戻すかもしれませんし、Ultra の枠が使い切られる日もあります。「5倍あるから」を前提に自動処理を組むと、段が下がった瞬間に夜間のバッチが半分こけて、朝それを片付ける羽目になります。私は一度それをやりました。

ここで扱うのは、上限のティアに正しさを結びつけない自動処理の組み方です。実際に上げ下げして分かった痛点とあわせて整理します。

上限は「性能」ではなく「余白」として読む

5倍という数字を見ると、処理能力が5倍になったように錯覚します。実際に増えるのは同時に走らせられる本数と、一定時間あたりに投げられる総量の余白だけです。1本あたりの賢さや正確さが上がるわけではありません。

ここを取り違えると、「Ultra なら並行10本で回せる」といった設計をしてしまいます。私自身の感覚では、上限は貯金のようなもので、あればあるほど安心できますが、生活の設計を貯金残高に合わせて固定すると、残高が減ったときに一気に苦しくなります。

上限は、ピーク時に詰まらないための緩衝材として読むのが安全でした。恒常運転の本数はもっと手前で決めるべきです。

段が下がると、最初に壊れる3箇所

Ultra から Pro に戻したとき、あるいは Ultra の枠を使い切ったときに、私の環境で真っ先に音を上げた箇所は決まっていました。

壊れる箇所症状根本原因
並行数同時起動したエージェントの後半が起動直後に429で落ちる同時実行数を上限ぎりぎりに固定していた
リトライ失敗した1本を即再試行し、残量をさらに削って連鎖失敗失敗時のバックオフが残量を見ていない
夜間バッチ深夜の同時刻に集中したジョブがまとめてこけるピークを1点に寄せ、余白を食い合っていた

共通しているのは、どれも「上限が潤沢である」という前提に静かに寄りかかっていたことです。上限が減った瞬間に前提が崩れ、しかも失敗が失敗を呼ぶ形で悪化します。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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この記事で得られること
AI Pro と AI Ultra の上限差5倍を、性能ではなく余白として扱う判断基準
段が下がったとき最初に壊れる3箇所(並行数・リトライ・夜間バッチ)の見取り図
残量に応じて並行数を段階縮退させる約40行のシェル制御と、上限非依存で回すための設計ルール
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