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Antigravity 基本/2026-05-24中級

Antigravity に日本語プロンプトを与えると応答品質が落ちる現実への対処 — 多言語運営者のハイブリッド戦略

UI を日本語化することと、プロンプトを日本語で書いて応答品質を保つことは別問題です。複数の日本語ブログと多言語アプリを並行運営している個人開発者として、日本語プロンプトで現れる品質劣化の実測と、英語混在のハイブリッド戦略、翻訳レイヤー構成、Gemma 4 ローカル運用での日本語対応の現実までを整理します。

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import { Callout } from '@/components/ui/callout';

Antigravity の UI を日本語化したあとに最初に気づくのは、UI が日本語になっても、エージェントへの指示を日本語で書くと結果がぎこちなくなる場面があるという事実です。私自身も、複数の日本語ブログと、多言語対応の iOS/Android アプリを個人で並行して動かす中で、Antigravity に日本語で長文の指示を渡したときと、英語に切り替えたときの応答差にしばらく悩まされてきました。

UI 言語を日本語にする話と、プロンプトの言語を日本語にする話は、似ているようでまったく別のレイヤーです。前者は単なる表示の話ですが、後者は応答品質に直結します。ここでは「日本語で書きたい気持ち」と「実用に耐える応答精度」をどう折り合わせるかを、実測ベースで整理していきます。

UI 日本語化とプロンプト言語の品質差は別問題として切り分ける

まず混同を解いておきます。Antigravity の言語設定はおおむね 3 つのレイヤーに分かれています。UI の表示、エージェントの応答言語、コードコメントの言語。このうち UI の日本語化は単に表示文字列の差し替えで、応答品質には影響しません。

問題はエージェントへの指示文(プロンプト)を日本語で書いたときに、生成されるコードや diff、計画、テスト案の質がどう変わるかです。私の体感では、短い質問(「この関数を pure にしてほしい」程度)であれば日本語と英語で差はほぼ感じません。差が出てくるのは、複数ステップの計画指示、ライブラリ固有の前提を踏まえた書き換え、エラーログを読ませた上での原因推定など、長文かつ条件付きの指示を渡したときです。

英語で書かれた公式ドキュメントやライブラリ名、エラーメッセージを大量に含む文脈では、日本語プロンプトと英語プロンプトの間にはっきりした差が現れます。これは Antigravity 固有の欠陥というより、現在のフロンティアモデル全般が抱えている言語間の能力差の現れです。

なぜ日本語プロンプトで品質が落ちるのか — 構造的な理由

理由を 3 つに分けて整理します。

第一に、学習データの言語比率です。コード生成・ライブラリ理解・スタックトレースの解釈といったプログラミング関連の知識は、英語の文書と英語のコメント、英語の Issue/PR を中心に学習されています。日本語の技術文書は量としては少なく、ライブラリの公式ドキュメントは大半が英語です。日本語プロンプトを受けると、モデルは内部で「これは日本語の文脈なので、英語の専門知識を取りに行く距離が遠くなる」という挙動を見せます。

第二に、命令理解のシャープさです。Refactor this function to be pure. Move side effects to a separate adapter. のような英語の命令文は、構文的に短く、動詞と目的語が明確です。日本語で同等の指示を書こうとすると「副作用は別アダプタに切り出してから純関数として書き直してほしい」のように、修飾と語順の自由度が高くなり、モデルが意図のどの部分を主目的として扱うかに揺らぎが生まれます。

第三に、ライブラリ名・API 名・エラー定数といった固有名詞が日本語プロンプトの中で意味の島になることです。日本語の助詞で繋がれた英語識別子は、コードのコンテキストから切り離されやすく、結果として「名前は出てくるが、その挙動が正しく理解されていない」応答に繋がります。

ℹ️
ここまでは「日本語が悪い」という話ではなく、現在のモデルの構造上の制約です。日本語ネイティブの会話能力は十分高いので、雑談や仕様の整理は日本語のまま進めて問題ありません。問題が出るのは「コード生成・修正の精度」という極めて狭いレイヤーです。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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この記事で得られること
同一タスクを日本語/英語プロンプトで発行したときの修正回数・成功率・トークン量の実測比較
ハイブリッド戦略の具体構成 — どこを日本語のまま残し、どこを英語に寄せると壊れにくいか
軽量モデルを挟んだ翻訳レイヤーと、Gemma 4 ローカル運用での日本語応答の現実
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