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連携・プラグイン/2026-07-18上級

黙って通していた確認ツールを、ソフト拒否から allow ルールに起こす

Antigravity CLI 1.1.3 で、ヘッドレスの -p は確認の要るツールを黙って自動承認する代わりに、ソフト拒否して必要な allow ルール名を stderr に示すようになりました。この出力を「発見」に使い、全許可からではなく空許可から最小権限を組み上げる逆向きのループを、動くハーネスと個人運用の実測でまとめます。

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夜間に走らせている記事push用の自動化ジョブが、三ヶ月ずっと「成功しました」を返し続けていました。終了コードは 0、翌朝ログを見れば差分も入っている。何も問題はない、と思っていました。

ところが 1.1.3 の変更点を読んで、手が止まりました。「ヘッドレス実行(-p)が、確認の必要なツールで固まる、あるいは黙って自動承認してしまう問題を修正した」。つまり、あの三ヶ月のあいだ、私のジョブは確認が要るはずのツール呼び出しを、私に代わって黙って通していた可能性があります。成功していたのではなく、何を承認したのか私自身が把握できていなかった、という話でした。

その 1.1.3 の挙動変更を、ここでは逆手に取ります。個人開発で夜間に回している自動化を対象に、ソフト拒否が stderr に残す「必要な allow ルール名」を発見の材料として使い、全許可から絞り込むのではなく、空許可から最小の許可だけを積み上げます。手順とハーネスを、実際に回した数字とともに書きます。

「成功しました」としか言えなかった三ヶ月

無人ジョブの怖さは、失敗ではなく、成功の中身が見えないことにあります。

対話でエージェントを動かしているとき、確認ダイアログは邪魔に見えます。けれど、あの一瞬の「これを実行しますか」は、権限の境界を目で見て確かめる機会でもありました。ヘッドレスにした瞬間、その機会は消えます。1.1.3 より前の -p は、確認の要るツールを黙って通していました。ジョブは止まらない代わりに、境界の記録もどこにも残らない。

私が使っていたのは always-proceed に近い運用でした。深夜に人はいないのだから、全部通してくれ、と。動くことは動きます。ただ、「今夜このジョブは、どのツールを、どのパスに対して実行したのか」を後から一覧にできませんでした。できないという自覚すらありませんでした。

1.1.3 で、黙認からソフト拒否へ

1.1.3 の変更は、この前提を静かに、しかし決定的にひっくり返します。

これからのヘッドレス実行は、確認の要るツールに出くわしたとき、黙って通す代わりにソフト拒否します。そして、その操作を許可するために必要な allow ルール名を stderr に示します。加えて、always-proceed モードがワークスペースの外へのファイル書き込みを誤って自動承認していた問題も塞がれました。

ここで大事なのは、ソフト拒否が「エラー」ではなく「対話」だという点です。ジョブは停止しますが、なぜ止まったのか、何を許せば進むのかが、機械可読なかたちで stderr に出てくる。従来のダイアログが人間に対して口頭で尋ねていたことを、いまは自動化に対してテキストで返してくれます。

観点1.1.3 より前1.1.3 以降
確認の要るツール黙って自動承認ソフト拒否 + allow ルール名を stderr へ
ジョブの挙動止まらない(が中身は不明)足りない許可で止まる(理由が残る)
ワークスペース外書き込みalways-proceed で誤って承認され得た塞がれた
後からの監査困難(記録がない)stderr が発見源になる

多くの人はこの変更を「厳しくなった」と受け取ると思います。実際、昨夜まで通っていたジョブが今夜から止まる可能性があります。けれど私は、これは締め付けというより、見えなかったものが見えるようになった変更だと捉えています。止まったこと自体が、これまで黙って承認されていた操作の輪郭です。

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1.1.3 のソフト拒否 stderr を発見源にして、全許可ではなく空許可から最小の allow ルールを組み上げる逆向きの手順
always-proceed が黙って通していたワークスペース外書き込みを、過去にさかのぼって洗い出す監査ハーネス
allow 設定が静かに広がっていないかを CI で見張るドリフトゲートの実装
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