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連携・プラグイン/2026-07-01上級

配布経路に縛られない Antigravity CLI 自動化 — コンシューマ版と Google Cloud 提供版の両にらみ

7/1 の発表で Antigravity CLI が Gemini Enterprise Agent Platform 経由でも提供され始めました。個人の自動化を、コンシューマ版と Cloud 提供版のどちらでも動くように抽象化しておく設計を、ラッパーと能力検出のスクリプトで整理します。

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6/18 に Gemini CLI が消費者向けに提供終了したとき、私は夜間バッチのいくつかを慌てて書き直しました。呼び出しコマンドが直に埋め込まれていたぶん、移行の影響がスクリプト全体に散らばっていたのです。

7/1 の発表で、Antigravity 2.0 と Antigravity CLI が Gemini Enterprise Agent Platform 経由でも Google Cloud 顧客に提供され始めました。今のところ個人開発では手元のコンシューマ版で十分ですが、配布経路が複数になったという事実は無視できません。同じ轍を踏まないために、自動化を「どの経路の CLI でも動く」形に抽象化しておく設計を、実際のスクリプトとともに書いていきます。

なぜ配布経路を意識した設計が要るのか

同じ Antigravity CLI でも、どの経路で入手したかによって、周辺の前提が変わりえます。認証の通し方、既定モデル、利用上限の当たり方、環境変数の名前といった部分です。コマンド本体が同じでも、この周辺が違うと、経路をまたいだ瞬間にスクリプトが黙って失敗します。

私が Gemini CLI 停止で痛かったのは、機能が消えたことそのものより、呼び出しの詳細がコードのあちこちに直書きされていたことでした。移行とは本来「入口を一か所差し替える」作業のはずが、実際には全ファイルの grep から始まりました。

ここから得た教訓は単純です。外部ツールの呼び出しは、経路が変わりうる前提で一枚のレイヤに閉じ込めておく。そうしておけば、次に配布形態が動いても、直すのはそのレイヤだけで済みます。

呼び出しを一枚のラッパーに閉じ込める

まず、自動化スクリプトから CLI を直に叩くのをやめ、薄いラッパー越しに呼ぶ形にします。経路ごとの差はすべてこのラッパーの中だけに置きます。

#!/usr/bin/env bash
# agy-invoke.sh — Antigravity CLI 呼び出しの単一入口
# どの配布経路でも、上位スクリプトはこのラッパーだけを呼ぶ
set -euo pipefail
 
# 経路を環境変数で選ぶ。既定はコンシューマ版
: "${AGY_CHANNEL:=consumer}"   # consumer | gcp
 
case "$AGY_CHANNEL" in
  consumer)
    AGY_BIN="${AGY_BIN:-agy}"
    # コンシューマ版の認証はローカルのログイン状態に依存
    ;;
  gcp)
    AGY_BIN="${AGY_BIN:-agy}"
    # Gemini Enterprise Agent Platform 経由。プロジェクトと認可を明示
    export GOOGLE_CLOUD_PROJECT="${GOOGLE_CLOUD_PROJECT:?gcp 経路では必須}"
    ;;
  *)
    echo "unknown AGY_CHANNEL: $AGY_CHANNEL" >&2; exit 2 ;;
esac
 
# 上位からはモデルやプロンプトだけを渡す。経路の詳細は見せない
exec "$AGY_BIN" run \
  --model "${AGY_MODEL:-gemini-3.5-flash}" \
  "$@"

上位のバッチはこのラッパーを agy-invoke.sh --prompt "..." の形でだけ呼びます。経路を切り替えるときは AGY_CHANNEL を変えるだけで、個々のタスクは書き換えません。入口を一か所にする、この単純な原則が効きます。

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この記事で得られること
コンシューマ版と Cloud 提供版で変わりうる点を切り分ける互換レイヤの設計
実行前に CLI の能力を検出し、経路差を吸収する preflight スクリプト
Gemini CLI 停止で一度痛い目を見た教訓を、次の移行で繰り返さないための備え
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