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Antigravity 基本/2026-07-11上級

付与した権限は、本当に全部使われていますか — Antigravity 統一パーミッションを実使用ログから絞り込む

統一パーミッションで一度「全許可」に倒すと、使われない権限が静かに溜まります。付与した権限と行動ログを突き合わせ、未使用の許可を回収して最小権限へ絞り込む「付与→観測→回収」ループを、動くTypeScript実装と個人運用の実測値でまとめます。

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ある週末に自分のエージェント設定を見直していて、少し背筋が寒くなりました。半年前、まだ挙動が読めなかった頃に「とりあえず全部許可」で通したパーミッションが、そのまま残っていたのです。実行ログをたどると、そのうちのいくつかは一度も使われていませんでした。使っていない権限が、静かに開いたままになっていたわけです。

承認ダイアログが多すぎる「承認疲れ」はよく語られます。けれど私が肝を冷やしたのは、その逆でした。前もって全部許可してしまったせいで、もう誰も(自分すら)その範囲を見直さなくなっていた。プロンプトが出ないことが、油断そのものになっていたのです。

ここで組み立てたいのは、Antigravity 2.2.1 の統一パーミッションで一度広く付与した権限を、行動ログを根拠に安全へ絞り込む仕組みです。鍵は、権限管理を一度きりの設定ではなく「付与 → 観測 → 回収」という回り続けるループとして設計することです。

「承認疲れ」の逆側にある失敗

統一パーミッションは、散らばっていた承認ダイアログや MCP ごとの許可リストを1枚のポリシーに束ねてくれます。設定を集約する話はAntigravity 統一パーミッションで許可設定を1枚に束ねる方法で扱いました。ただ、束ねた先で新しい落とし穴が生まれます。

集約すると、付与は一度で済みます。一度で済むからこそ、見直されなくなります。個人開発では特にそうで、レビューしてくれる同僚がいないぶん、「昔の自分が広めに開けた穴」を誰も塞ぎません。これは攻撃を受けたときの被害範囲(ブラストラジウス)を、必要もないのに広げ続けている状態です。

私はこの失敗を、承認疲れの鏡像だと考えています。承認疲れが「プロンプトが多すぎて内容を読まなくなる」なら、こちらは「プロンプトが出ないので存在を忘れる」。対処法も鏡像で、前者は設定の集約、後者は実使用にもとづく回収です。

絞り込みを「付与 → 観測 → 回収」のループにする

クラウドの権限管理には、付与した権限のうち一定期間使われていないものを「未使用」として洗い出す考え方があります。同じ発想を手元のエージェント運用に持ち込みます。

フェーズやること判断材料
付与挙動が読めない初期は、やや広めに許可する作業を止めないことを優先
観測行動ログに、実際に使った操作・パスを記録し続けるツール名・対象パス・時刻
回収付与と実使用を突き合わせ、未使用の許可を候補として提示する観測期間・実行回数のしきい値

大事なのは、回収を自動適用しないことです。回収フェーズが出すのはあくまで「提案」であり、最後は人が確認して締める。これは行動ログの信頼性が前提になるので、改ざんを検知できる監査ログの設計と組み合わせて初めて成り立ちます。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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この記事で得られること
承認疲れとは逆側の失敗である「静かな権限過多」を、実使用ログから機械的に検出できるようになる
付与ポリシーと行動監査ログを突き合わせ、未使用の許可と広すぎるスコープを算出するTypeScript実装を手元に持てる
観測期間と実行回数のガードで早すぎる絞り込みを防ぎ、週次で回せる最小権限メンテナンスの型を自分の運用に組み込める
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