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◈ Agents & Manager/2026-06-21上級

無人エージェントの実行ログを、ディスクを溢れさせずに後から追える形で残す

スケジュール実行のエージェントは、落ちた理由を後から追えなければ直せません。実行ログをディスクを溢れさせずに残すため、3層保持・スキーマ版付与・圧縮ジョブで設計する方法を、複数サイトを自動運用する個人開発の現場からまとめます。

Antigravity385エージェント73運用設計27ログ保持スケジュール実行10

✦ プレミアム記事

夜間に走らせたエージェントが朝になって「失敗1件」とだけ伝えてくる。ところが肝心の「どこで、なぜ落ちたか」は、もうどこにも残っていません。私自身、個人開発で Dolice Labs の4つのブログを毎日オフピークに分散して自動更新していますが、最初に困ったのは失敗の多さではなく、失敗の理由を後から再現できないことでした。

無人で動くエージェントは、誰も見ていない時間帯に動きます。そのため、実行ログは「あとで読む人」のために書く以外に存在意義がありません。ところがログを素直に全部残すと、数週間でディスクが満杯になり、今度はログを書く処理そのものが落ちます。ここでは、ログを溢れさせずに、しかし落ちた理由は確実に追える状態を保つための設計をまとめます。

朝になって「なぜ落ちたのか」が分からない

スケジュール実行の難しさは、エラーが起きた瞬間に立ち会えないことに尽きます。手元で動かしているなら、ターミナルに流れる出力をその場で読めます。けれども深夜2時に動くジョブの出力は、保存していなければ消えていきます。

私の場合、最初は標準出力をそのままファイルへ追記していました。これは数日は機能します。問題は、4サイト分のジョブが毎日それぞれ複数回走るため、生ログが日に数十メガバイトずつ積み上がっていく点でした。週末に確認すると、ランナーのディスクが残り数百メガバイトまで減っていて、新しいジョブが書き込みに失敗していました。

つまり、無人運用のログには相反する二つの要求があります。後から追えるだけの情報量を残すことと、ディスクを一定に保つこと。この二つを同時に満たすには、ログを「いつ消すか」を最初から設計に織り込む必要があります。

ログを「全部残す」と「すぐ消す」の両方が失敗する

両極端はどちらもうまくいきません。

全部残す方式は、容量が単調増加するため、いつか必ずランナーが容量不足で停止します。しかも肥大化したログは検索も遅く、結局読まれません。一方ですぐ消す方式、たとえば「最新の実行結果だけ残す」運用は、失敗を見つけたときには原因ログがもう上書きされています。再現できない失敗は、直しようがありません。

ここで効くのは、ログを一律に扱うのをやめることです。直近の実行は全文を、少し前の実行は要約だけを、十分に古い実行は捨てる。情報の鮮度に応じて残す粒度を変えると、容量を抑えながら「最近落ちた理由」は確実に手元に残せます。これが3層保持の考え方です。

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✦実行ログを3層(ホット7日・ウォーム30日・コールド削除)に分け、容量を一定に保つ保持ポリシーの設計
✦失敗ログだけは保持期間を無視して残す例外ルールと、レコードにスキーマ版を持たせる30行の実装
✦ディスクが逼迫したときの優先削除順と、毎朝30秒で前夜の成否を確かめる確認手順
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