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Agents & Manager/2026-06-17上級

どのエージェントがいくら使ったかを会計する — タスク別コスト帰属の設計

月末の請求は1つの数字でも、Gemini 3.5 Flash で複数エージェントを走らせていると、どのタスクが費用を食ったかが見えません。予算で止めるガードとは別に、使用量をタスク別・サイト別の原価へ帰属させる会計設計を、個人運用の実装と数値で共有します。

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月末に届く請求は、いつも1つの合計金額でした。Gemini 3.5 Flash は速くて安く、複数エージェントを並行で回しても1回あたりの費用は小さい——そう思っていました。けれど6サイトぶんのタスクをまとめて回していると、「この合計のうち、どのサイトの、どのタスクが、いくら食ったのか」がまったく分かりませんでした。安いはずの処理が、回数の多さで静かに費用の大半を占めていても、気づけない状態です。

費用を「下げる」前に、まず「どこで使っているか」を見えるようにする必要がありました。これはトークンを節約する最適化とも、予算で消費を遮断するガードとも違う、第三の作業です。会計の言葉でいえばコスト帰属(cost attribution)、つまり発生した費用を、それを生んだ単位へ正しく割り付けることです。個人開発で収支を一人で見ている以上、原価が見えないままでは投資判断ができません。

予算ガードと「コスト帰属」は別の仕事

混同しやすいので最初に切り分けます。予算ガードは「上限を超えたら止める」仕組みで、暴走を防ぐためのものです。コスト帰属は「使った費用を、どのタスク・どのサイトが生んだかへ割り付ける」仕組みで、判断材料を作るためのものです。

ガードがあっても帰属がないと、「全体としては予算内だが、効率の悪いタスクに費用が偏っている」状態が見えません。私自身、長らくガードだけを入れて安心していました。止まりはしないけれど、最適な配分になっているかは分からない——そういう運用が続いていたのです。

帰属の出発点は、すべてのモデル呼び出しに「これは誰のための呼び出しか」を表すタグを付けることです。

呼び出しごとにコストタグを付ける

各呼び出しに、サイト・エージェント・タスク種別の3つのタグを必ず添えます。後でこの軸に沿って費用を切り分けるためです。

interface CostTag {
  site: string;       // "antigravitylab"
  agent: string;      // "writer-1"
  taskType: string;   // "premium-article" | "link-audit" など
}
 
interface Usage {
  inputTokens: number;
  outputTokens: number;
  model: string;      // "gemini-3.5-flash" など
}
 
interface CostEntry extends CostTag {
  ts: string;
  model: string;
  inputTokens: number;
  outputTokens: number;
  costJpy: number;
}

タグは呼び出し時の文脈から自動で埋めます。手で付けると必ず付け忘れが出るので、エージェントを起動する側で CostTag を生成し、呼び出しラッパーに渡す形にします。

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呼び出しごとにコストタグを付け、使用量を円換算するコストレジャーの全実装コード(TypeScript)を取得できます
タスク別・サイト別に原価を集計し、投稿1本あたりのコストを可視化する集計ロジックが分かります
原価が見えたことで非効率なタスクを止め、月の費用を約28%削減した判断基準と運用ルールを学べます
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