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Tips & 活用術/2026-04-06中級

AntigravityでSaaS MVPを90日で初収益まで運ぶ実務ロードマップ

個人開発でSaaS MVPを90日で初収益まで運ぶための実務ロードマップ。アイデア検証、技術スタック選定、コア機能実装、Stripe課金の署名検証、初回ユーザー獲得までを、つまずきやすい箇所を実測で確認しながら順に辿ります。

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なぜ90日で区切るのか

Stripe のイベントログが 400 で赤く並ぶとき、原因が難所にあることは意外と少ないものです。ヘッダー名を一箇所取り違えているだけで、署名検証を通らなかった Webhook は一件も処理されず、課金状態はデータベースに一度も届きません。画面はきれいに動いているのに、売上だけが記録されない状態になります。

個人開発でSaaSを立ち上げるとき、進行を止めるのはたいていこういう箇所です。難しい設計判断ではなく、確認していなかった一行です。

初収益まで1年以上かかってしまう原因も、手が遅いことより、方向性が定まらないことと、完璧主義でリリースを先送りすることのほうが大きいと感じています。AIエージェントを実装に組み込むと、この構造がはっきりします。手を動かす時間が短くなるぶん、「何を作らないか」を決めていない期間が丸ごと表に出てくるからです。速く作れるということは、間違ったものを速く作れるということでもあります。

90日という区切りは、その判断を先送りできない長さとして選んでいます。以下は、検証・基盤・実装・課金・リリースを、それぞれ引き返せる粒度に割ったものです。各フェーズの終わりには「ここで止めてもよい」判断点を置いています。


Phase 1: アイデア検証フェーズ(Day 1〜14)

Day 1〜3: 問題の言語化とターゲット設定

最初の3日間は、コードを1行も書いてはいけません。この段階での最重要タスクは**「解くべき問題を正確に定義すること」**です。

Antigravityのチャット機能をリサーチパートナーとして活用しましょう。以下のプロンプトが有効です。

あなたは経験豊富なプロダクトマネージャーです。
私は[業界/職種]の人々が抱える[問題]を解決するSaaSを作ろうとしています。
以下の質問に答えてください:
1. この問題が本当に存在するかを検証する方法を5つ挙げてください
2. 競合サービスとその弱点を3つ分析してください
3. このSaaSの初期ターゲット(最初の10人の顧客像)を具体的に描いてください

Antigravityが提示するリサーチフレームワークをもとに、Reddit、Twitter/X、Discord、Slackコミュニティでの声を収集します。この段階で「お金を払ってでも解決したい」と言う人が10人見つかれば、十分なシグナルです。

Day 4〜7: 競合分析とユニークポジションの確立

Antigravityを使って競合サービスの機能一覧を整理します。

以下の競合サービス[A, B, C]の機能を比較分析し、
私のターゲットユーザーにとって最も不満を感じている部分と、
私が勝てる可能性のあるポジションを特定してください。
ターゲット: [具体的なターゲット像]

重要なのは「全機能で勝る」ことではなく、特定の課題において明確に優れることです。Notion対抗のSaaSを作っても勝てませんが、「建設会社の現場監督が使う工事日報管理ツール」なら充分戦えます。

Day 8〜14: MVPスコープの確定とプロトタイプ

この段階でAntigravityが真価を発揮します。Figmaのデザインがなくても、テキストベースの仕様からAntigravityが動くプロトタイプを生成できます。

以下の要件でNext.jsのプロトタイプを作成してください:
- ユーザーが[タスク]を登録できる画面
- 登録したタスクの一覧が表示される画面
- shadcn/uiを使用すること
- データはlocalStorageに保存すること(バックエンドは後で実装)

このプロトタイプをターゲットユーザー5〜10人に見せ、フィードバックを収集します。「使いたいですか?」ではなく「いくらなら払いますか?」と聞くのが重要です。


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この記事で得られること
アイデア検証から初収益までを、引き返せる粒度で区切った5フェーズの判断基準が手に入る
Stripe Webhook が一件も処理されない典型原因を、署名検証を再現した実測つきで特定できる
個人開発でスコープが膨らむ場面を、AIエージェント併用時の具体的な運用規律で抑えられる
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