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連携・プラグイン/2026-07-11上級

許可を尋ねられても、答える人がいない — 統一パーミッションを無人実行の契約として書く

v2.2.1 の統一パーミッションは対話を前提にしています。深夜に走るスケジュール実行では、その前提が崩れます。allow / deny / queue の三分法でポリシーを事前宣言し、無人でも止まらない契約として書き下す設計をまとめました。

Antigravity320統一パーミッションスケジュール実行7無人運用4権限設計

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深夜3時に走らせていたスケジュール実行が、朝になっても終わっていませんでした。ログを開くと、最後の1行で止まっています。「このファイルへの書き込みを許可しますか?」。答える人は、そこにいませんでした。

v2.2.1 で入った統一パーミッション体系は、エージェントの操作を一元的に制御できる、とても素直な仕組みです。ただしその素直さは「誰かが画面の前にいて、許可か拒否を押せる」という前提の上に立っています。個人開発で夜間や早朝にエージェントを回す場面が増えるほど、この前提はそっと外れます。今日はその外れ目を埋める設計を、私が実際に組んだ形でお話しします。

対話を前提にした仕組みを、無人の時間に持ち込むと何が起きるか

統一パーミッションの既定挙動は、未知の操作に出会ったときに「尋ねる」ことです。対話セッションなら、これは正しい。判断を人に返すのは安全設計の基本です。

問題は、尋ねる相手がいない時間帯にこの挙動がそのまま動くことにあります。非対話(headless / スケジュール)で走るエージェントがプロンプトを出すと、応答が返らず、タイムアウトするか、最悪は無応答のまま滞留します。私の環境では、滞留したプロセスがロックを握ったまま次回起動を巻き込み、二晩分のジョブが連鎖して詰まりました。手が止まったのは一箇所なのに、被害は横に広がります。無人運用でいちばん見落としやすい落とし穴が、この連鎖でした。対処は、監視を足すことではなく、実行時に尋ねる設計そのものを見直すことにあります。

ここで「全部許可」に倒すのは簡単ですが、それは統一パーミッションを入れた意味を捨てる判断です。無人だからこそ、許す範囲は狭く、しかし止まらないように書きたい。両立させるには、実行時に尋ねる代わりに、実行前に答えを決めておく必要があります。

無人実行の契約 — allow / deny / queue の三分法

鍵になったのは、判断を二択にしないことでした。対話では allow か deny の二択で足ります。人がその場で考えられるからです。無人では、この二択がどちらも痛い。allow に倒せば危険な操作まで素通りし、deny に倒せば正当な作業まで落ちます。

そこで三つ目の出口を用意します。queue(保留)です。

判定実行時の挙動意味
allowそのまま実行可逆で影響範囲が閉じた操作。事前に安全だと言い切れるもの
deny実行せず中止し記録無人で決して踏ませたくない操作。本番運用への破壊的変更・資格情報の読み出しなど
queue実行を保留し、翌朝の判断へ回す安全とも危険とも言い切れない操作。人の目を一度だけ通したいもの

無人実行の契約とは、起こりうる操作を、この三つのいずれかへ事前に写像しておく約束のことです。エージェントは実行時に「尋ねる」代わりに、契約を引いて「調べる」。プロンプトは出ません。だから止まりません。

判断の軸は権限の名前ではなく、可逆性と影響範囲に置きました。読み取りやワークツリー内の変更は allow、ネットワーク越しの副作用や共有資源への書き込みは queue、破壊的操作と秘密情報は deny。この線引きは、統一パーミッションが列挙する操作カテゴリと素直に対応します。

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この記事で得られること
統一パーミッションを allow / deny / queue の三分法で事前宣言するマニフェスト設計
「尋ねられたはずの操作」を残す監査ログと、翌朝の再入場ダイジェスト
30夜のスケジュール実行で計測した、デッドロック件数と queue の内訳
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