Antigravity エディタでよくある問題と解決法:補完停止・接続エラー・プロジェクト読み込み失敗
Antigravityエディタは快適なAI開発体験を提供しますが、使い続けるうちに「AIの補完が突然止まった」「プロジェクトが開けなくなった」「ターミナルが固まった」といった状況に遭遇することがあります。
これらのほとんどは設定のリセットや接続の確認、または一時的なキャッシュの問題が原因です。パターンを知っておけば、慌てずに短時間で解決できます。
問題①:AIコード補完が動かなくなった・反応が遅い
症状: コードを書いてもAIの補完候補が出なくなった、または著しく遅延します。
確認ステップ
まず右下のステータスバーを確認してください。「AI: Connecting」「AI: Error」などと表示されている場合は接続の問題です。
次にAntigravityのアカウントサイドバーでクレジット残高を確認します。クレジットが0になると補完が停止します(Antigravityのクォータとクレジット管理を参照)。
よくある解決策:
- エディタを再起動する:
Cmd/Ctrl + Shift + P→Developer: Reload Windowを実行 - AIモデルを切り替える: 設定 → AI Model で別のモデルに切り替えてから元に戻す
- ネットワーク確認: VPNを使用している場合は一時的に無効化して試す
- 拡張機能の競合確認: VS Code系の補完拡張(Copilot等)と競合している場合がある
# エディタのログを確認する方法
# メニュー → Help → Toggle Developer Tools → Console タブ
# エラーメッセージのパターンを確認:
# - "Network error" → 接続問題
# - "Authentication failed" → ログイン状態の問題
# - "Rate limit exceeded" → クォータ超過問題②:プロジェクトが開けない・フォルダが表示されない
症状: プロジェクトをクリックしても開かない、またはファイルツリーが空のまま表示されます。
原因の種類と解決法
原因A: ファイルウォッチャーの上限超過
大規模なプロジェクト(node_modules、.gitなどを含む大量のファイル)を開くと、OSのファイルウォッチャー上限に達することがあります。
# macOSの場合: 上限を確認・引き上げる
launchctl limit maxfiles
# 出力例: maxfiles 256 unlimited
# 上限を引き上げる(再起動不要)
sudo launchctl limit maxfiles 65536 200000
# Linuxの場合
cat /proc/sys/fs/inotify/max_user_watches
# 上限を引き上げる(永続化)
echo fs.inotify.max_user_watches=524288 | sudo tee -a /etc/sysctl.conf
sudo sysctl -p原因B: ワークスペースキャッシュの破損
# Antigravityのワークスペースキャッシュをクリアする
# macOS
rm -rf ~/Library/Application\ Support/Antigravity/Cache/
rm -rf ~/Library/Application\ Support/Antigravity/Workspaces/
# Linux
rm -rf ~/.config/antigravity/Cache/
rm -rf ~/.config/antigravity/workspaces/
# Windows
# %APPDATA%\Antigravity\Cache\ を削除原因C: ファイルパーミッションの問題
# プロジェクトのパーミッションを確認・修正
ls -la /path/to/project/
# owner が自分自身かを確認
# 権限を修正する場合
chmod -R u+rw /path/to/project/
chown -R $(whoami) /path/to/project/問題③:ターミナルが応答しない・コマンドが実行できない
症状: エディタ内のターミナルでコマンドを実行しても何も起きない、または前のコマンドが終わらありません。
解決ステップ
- 新しいターミナルを開く:
Ctrl + Shift + `` ``またはCmd + Shift +(バッククォート) - ターミナルのプロセスを終了する:
Ctrl + Cでフォアグラウンドプロセスを中断 - ゾンビプロセスを確認する:
# 残存プロセスを確認
ps aux | grep [your-process-name]
# 強制終了する場合
kill -9 [PID]
# ターミナルのシェルをリセット
exec $SHELLターミナルが完全に固まった場合: エディタの再起動が最も確実です(Cmd/Ctrl + Shift + P → Developer: Reload Window)。実行中の長時間タスクがある場合は、別のターミナルアプリ(macOSのTerminal.app)でプロセスを確認してから終了してください。
問題④:Git統合が正しく動作しない
症状: Antigravityのソース管理パネルで変更が検出されない、またはGit操作でエラーが出る。
# Gitの設定確認
git config --list --global
# user.nameとuser.emailが設定されているか確認
git config --global user.name
git config --global user.email
# 設定されていない場合
git config --global user.name "Your Name"
git config --global user.email "your@email.com"
# SSH接続の確認(GitHub等を使っている場合)
ssh -T git@github.com
# → "Hi username! You've successfully authenticated..." と出ればOK大規模リポジトリでGit操作が遅い場合:
# .gitignoreにnode_modulesなどを追加する
echo "node_modules/" >> .gitignore
echo ".next/" >> .gitignore
echo "dist/" >> .gitignore
# Gitのgarbageコレクション
git gc --auto
git remote prune origin問題⑤:拡張機能が動かない、インストールできない
症状: 拡張機能をインストールしても有効にならない、またはインストール時にエラーが出る。
# 拡張機能のデータディレクトリを確認・クリアする
# macOS
ls ~/Library/Application\ Support/Antigravity/extensions/
# 壊れた拡張機能フォルダを特定して削除
# 手動インストール(.vsix ファイルがある場合)
# メニュー → Extensions → ... → "Install from VSIX..."拡張機能の競合診断:
エディタを --disable-extensions フラグで起動すると、全拡張機能を無効にした状態でテストできます。問題が解消した場合、特定の拡張機能が原因です。
# macOS
/Applications/Antigravity.app/Contents/MacOS/Antigravity --disable-extensions
# コマンドラインから(パスに応じて調整)
antigravity --disable-extensions /path/to/project全体を振り返って
Antigravityエディタの主なトラブルと解決策:
- AIコード補完が止まる → エディタ再起動、クレジット残高確認、VPN無効化
- プロジェクトが開けない → ファイルウォッチャー上限引き上げ、ワークスペースキャッシュクリア
- ターミナルが固まる →
Ctrl+C→ 新規ターミナル → エディタ再起動の順で試す - Git統合の問題 → user設定確認、.gitignoreの整備、SSH認証の確認
- 拡張機能の不具合 →
--disable-extensionsフラグで競合診断
多くの問題はエディタの再起動で解消します。それでも改善しない場合は、ログを確認して原因を特定してからキャッシュクリアやデータリセットに進むとスムーズです。