インストーラが途中で止まる。起動はしたのにサインインが通らない。プロジェクトを作ろうとするとエラーだけが返ってくる——Google Antigravity のセットアップは、こうした地味な壁の連続でつまずくことがあります。
症状の見た目が似ていても原因は別物です。インストール・環境・初回起動・プロジェクト作成の4段階に分けて、どこで止まっているのかを切り分けながら進めていきます。
セットアップ前の環境確認
Antigravityを始める前に、お使いのマシンが最低要件を満たしているか確認しましょう。環境チェックを済ませておくことで、後々のトラブルを防げます。
必須環境のチェック
Antigravityが正常に動作するには、以下の環境が必要です:
- OS: macOS 11以上 / Windows 10以上 / Linux(Ubuntu 20.04以上推奨)
- メモリ: 8GB以上(16GB推奨)
- ストレージ: 5GB以上の空き容量
- Node.js: v18以上(
node --versionで確認) - npm: v9以上(
npm --versionで確認)
ターミナルで以下を実行して、環境を確認してください:
# Node.js バージョン確認
node --version
# 出力例: v20.11.0
# npm バージョン確認
npm --version
# 出力例: 10.2.4
# ディスク容量確認(Mac/Linux)
df -h | grep "/$"
# 出力例: Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
# /dev/disk1 500G 300G 200G 60% /v18以上、npm v9以上が確認できれば、セットアップを進めて問題ありません。
インストールと初期設定
Step 1: Antigravityの公式インストーラをダウンロード
公式サイト(antigravity.google
- Windows:
.exeファイルをダウンロード(ウイルス対策ソフトで一時的にスキャンが入る場合があります) - Mac: Intel版 / Apple Silicon版を正しく選択(
Apple Silicon= M1/M2/M3チップ) - Linux:
.AppImageまたは.debパッケージ
ダウンロード後、ファイルが破損していないか確認するため、公式サイトの「Verify integrity」セクションに従ってチェックサムを検証することをお勧めします。
Step 2: インストーラを実行
Windows:
- ダウンロードした
.exeをダブルクリック - 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と表示されたら「はい」をクリック
- インストール画面が立ち上がり、デフォルト設定のまま「Next」を数回クリック
- インストール先を選択(デフォルトは
C:\Program Files\Antigravity) - 「Install」をクリック
Mac:
- ダウンロードした
.dmgファイルをダブルクリック - Finder が開き、Antigravity アイコンが表示される
- Antigravity アイコンを Applications フォルダにドラッグ&ドロップ
- 初回起動時、「"Antigravity"は開発元を検証できません」と表示されたら、システム環境設定 > セキュリティとプライバシー > 「Antigravity」の横の「開く」をクリック
Linux:
# .deb パッケージの場合
sudo dpkg -i antigravity_x.x.x_amd64.deb
# .AppImage の場合
chmod +x Antigravity-x.x.x.AppImage
./Antigravity-x.x.x.AppImageStep 3: 初回起動とアカウント設定
インストール後、Antigravity を起動します。初回起動時は以下の画面が表示されます:
- Google アカウントでログイン — Google アカウントが必要です(Gmail なども使用可)
- API キーの設定 — Google Cloud Project を作成し、Gemini API キーを設定(後述の FAQ を参照)
- エディタの初期化 — エディタの言語・テーマを選択
ここでつまずく方が多いのは API キーの設定 です。次のセクションで詳しく解説します。
よくある問題と解決方法
Q1: インストール中に「Permission Denied」エラーが出た
原因: Linux や Mac でインストールスクリプトに実行権限がない
解決方法:
# Mac/Linux: 実行権限を付与
chmod +x /path/to/antigravity_installer.sh
# その後、再度実行
./antigravity_installer.shWindows の場合、管理者権限でインストーラを実行してください(インストーラを右クリック → 「管理者として実行」)。
Q2: 初回起動時に「Gemini API キーが見つかりません」と表示される
原因: Google Cloud Project が未作成、または API キーが正しく設定されていない
解決方法:
- Google Cloud Console(console.cloud.google.com
- 左上の「プロジェクト選択」をクリック
- 「新規プロジェクト」をクリック
- プロジェクト名に「antigravity-dev」と入力、「作成」をクリック
- プロジェクトが作成されたら、左メニューから「API とサービス」→「認証情報」をクリック
- 「+ 認証情報を作成」→「API キー」をクリック
- 表示された API キーをコピー
- Antigravity に戻り、設定画面でこのキーをペースト
- 「保存」をクリック
API キーには以下の制限を設定することをお勧めします:
- アプリケーションの制限: 「IP アドレス」を選択し、
127.0.0.1を追加(開発環境のみ) - API の制限: 「Gemini API」のみを選択
Q3: Antigravity が起動してもプロジェクトが作成できない
原因: ローカルストレージの権限不足、またはディスク容量不足
解決方法:
- Antigravity を一度終了
- 以下のフォルダを削除(キャッシュをクリア)
- Mac:
~/Library/Application Support/Antigravity - Windows:
%APPDATA%\Antigravity - Linux:
~/.config/antigravity
- Mac:
- Antigravity を再起動
- ディスク容量を確認(少なくとも 2GB 以上の空きが必要)
それでも失敗する場合、ターミナルで Antigravity を起動してエラーログを確認します:
# Mac/Linux の場合
/Applications/Antigravity.app/Contents/MacOS/Antigravity --log-level=debug
# 出力されるエラーログから原因を特定Q4: プロジェクト作成後、エディタが真っ黒なまま読み込まれない
原因: グラフィックスドライバが古い、またはハードウェアアクセラレーションが有効になっていない
解決方法:
Antigravity の設定でハードウェアアクセラレーションを無効化してみます:
- Antigravity メニュー → 設定(Settings)
- 「パフォーマンス」セクションをスクロール
- 「ハードウェアアクセラレーションを有効にする」のチェックを外す
- Antigravity を再起動
それでも改善しない場合、グラフィックスドライバを最新に更新してください:
- Windows: NVIDIA / AMD / Intel の公式サイトから最新ドライバをダウンロード
- Mac: App Store から macOS を最新バージョンに更新(ドライバは自動更新)
- Linux:
ubuntu-drivers listでお使いのドライバを確認し、最新版に更新
Q5: ネットワークエラーで API 呼び出しが失敗する
原因: ファイアウォール / プロキシが Antigravity をブロック、または API レート制限に達した
解決方法:
ファイアウォール確認:
- Windows Defender: 設定 → ファイアウォール → 許可されたアプリ → Antigravity を追加
- Mac: システム環境設定 → セキュリティとプライバシー → ファイアウォール設定 → Antigravity を許可
- Linux:
sudo ufw allow 5000/tcpなどでポートを開放
プロキシ設定:
- Antigravity メニュー → 設定
- 「ネットワーク」セクション → 「プロキシ設定」
- 会社のネットワークを使用している場合は、IT 部門に プロキシ URL を確認し入力
API レート制限: Google Gemini API の無料枠は 1 分あたり 60 リクエスト。超過した場合、少し待ってから再度試してください。本格的な開発には有料プランの検討をお勧めします。
Q6: Node.js バージョンが古いと言われる
原因: システムにインストールされた Node.js が v18 未満
解決方法:
nvm(Node Version Manager)を使用して、複数の Node.js バージョンを管理することをお勧めします:
# nvm をインストール(Mac/Linux)
curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/master/install.sh | bash
# ターミナルを再起動した後
nvm install 20
nvm use 20
node --version
# 出力: v20.x.x
# Windows の場合:nvm-windows をインストール
# https://github.com/coreybutler/nvm-windows/releasesセットアップ完了の確認
すべてのセットアップが完了したら、以下の確認を行いましょう:
- Antigravity でサンプルプロジェクトを作成(テンプレートから「Todo App」など)
- エディタが正常に開く
- AI コーディング機能(Cmd+I)が動作する
- 簡単な関数を作成し、実行してみる(例:
console.log("Hello Antigravity"))
これらがすべて成功したら、Antigravity のセットアップは完全に完了です。
全体を振り返って
Antigravity のセットアップは、事前の環境確認と各ステップの丁寧な実行が重要です。本ガイドで紹介した 6 つの FAQ と解決方法をフローチャート的に確認すれば、ほぼすべての問題が解決できます。それでも問題が続く場合は、公式ドキュメント(antigravity.google
Antigravity を使った AI ペアプログラミングの旅を、楽しくスタートしましょう。さらに詳しい使い方については「Antigravity 完全ガイド 2026」も参考にしてください。