Antigravity とは — 2026年注目の AI コーディングエディタ
Antigravity は、Codeium が開発する次世代 AI コーディングエディタです。2025年の Google 買収を経て、2026年に現在の名称にリブランドされましました。旧 Windsurf から進化を遂げ、より強力なエージェント機能と統合環境を備えています。
Antigravity の特徴はエージェント駆動の開発フローです。単なるコード補完ツールではなく、AI が自律的にファイルを編集し、複数エージェントが連携してプロジェクトを推進できます。
Windsurf から Antigravity へ
- 2024年: Windsurf として初リリース。インラインコマンド(Cmd+K)が革新的機能として注目
- 2025年: Google が Codeium を買収
- 2026年: Antigravity へリブランド。マルチエージェント、MCP 統合がコア機能に
Antigravity の料金プラン — Free・Pro・Enterprise
Antigravity は以下の3段階の料金体系です。
Free プラン
- 無料
- Cmd+K インラインコマンド(月100回まで)
- チャット機能(基本)
- コード補完(制限あり)
- ローカル AGENTS.md 対応
- 個人開発・学習向け
Pro プラン
- 月額 $20 / $200年間
- Cmd+K 無制限
- 無制限チャット
- エージェント機能(マルチエージェント対応)
- MCP 統合(10接続まで)
- クラウド同期
- プロフェッショナル向け
Enterprise プラン
- カスタム価格
- 全機能無制限
- チームコラボレーション
- 専用サポート
- SAML/SSO 対応
- オンプレミス対応
- 大規模チーム・企業向け
エディタの基本操作 — Cmd+K インラインコマンド・チャット・コード補完
Antigravity のエディタは VS Code をベースとしており、習熟しやすい UI を持ちます。
Cmd+K インラインコマンド
Cmd+K(Windows: Ctrl+K)を押すと、エディタにカーソル位置の周辺コードを参照しながら AI に指示を出せます。
基本的な使い方
1. コードを選択または カーソルを配置
2. Cmd+K を押す
3. 自然言語で指示を入力
4. Enter で実行
よくある指示例
"この関数を TypeScript で型付けして"
"ここに Jest のテストを書いて"
"このコンポーネントを React Hooks で書き直して"
"このエラーハンドリングを改善して"
チャット機能
左サイドバーのチャットアイコンを開くと、ファイル・プロジェクト全体を参照しながら会話できます。複数ファイルの関係性を理解した上での提案が可能です。
コード補完
インラインで自動的にコード補完候補が表示されます。Tab キーで受け入れ、Esc で破棄します。
AIエージェント機能 — Agent Manager とマルチエージェント
Antigravity の最大の特徴はエージェント機能です。Cmd+K と異なり、エージェントはプロジェクト全体を理解し、自動的に複数ファイルを編集できます。
Agent Manager の基本
左サイドバーの「Agent」タブから、以下の操作が可能です。
- 新規エージェント作成: 特定のタスク向けにカスタマイズ
- エージェント選択: 複数エージェント間の切り替え
- タスク割り当て: 自然言語でタスクを指示
- 実行・停止: エージェントの動作制御
マルチエージェント連携
複数のエージェントが同時に動作し、相互に調整できます。例えば:
- フロントエンドエージェント: UI コンポーネントの実装
- バックエンドエージェント: API ロジックの実装
- テストエージェント: テストコード自動生成
- デプロイエージェント: ビルド・デプロイの自動化
各エージェントは AGENTS.md で定義された役割に従い、独立して動作しながら必要に応じて連携します。
AGENTS.md でプロジェクトコンテキストを設計する
AGENTS.md は、プロジェクトのエージェント定義ファイルです。このファイルにプロジェクト情報を記述すると、AI がコンテキストを正確に理解し、より精度の高い提案を行えます。
AGENTS.md の基本構造
# Project Context
## Overview
プロジェクト名、目的、主要な技術スタック
## Architecture
フォルダ構成、ファイル構造の説明
## Tech Stack
使用している言語、フレームワーク、ライブラリ
## Agents
各エージェントの役割定義
### Agent: Frontend Developer
- 責務: React / Next.js コンポーネント開発
- 禁止事項: バックエンド ロジック変更
- ツール: MCP Figma Dev Mode
### Agent: Backend Engineer
- 責務: Node.js / Express API 実装
- 禁止事項: フロントエンド UI 変更
- 接続: Supabase, PostgreSQL
## Knowledge Items
設計ドキュメント、API 仕様、スタイルガイド実例:Next.js + Supabase プロジェクト
# Antigravity SaaS Platform
## Overview
SaaS プラットフォーム。ユーザー認証、サブスクリプション管理、分析ダッシュボード
## Architecture/app # Next.js アプリケーション /auth # 認証関連 /dashboard # ダッシュボード UI /api # API Route /lib # ユーティリティ /components # React コンポーネント /public # 静的ファイル
## Tech Stack
- Frontend: Next.js 15, React 19, TailwindCSS
- Backend: Node.js, Express (API Routes)
- Database: PostgreSQL (Supabase)
- Auth: Supabase Auth (JWT)
- Payments: Stripe
## Agents
### Agent: Frontend Developer
- 責務: React コンポーネント、ページ実装
- ツール: Figma Dev Mode (MCP)
- 禁止: バックエンド API 実装
### Agent: Backend Engineer
- 責務: API Routes、データベースロジック
- 接続: Supabase Admin
- 禁止: UI コンポーネント変更
### Agent: QA Automation
- 責務: E2E テスト、デプロイ前検証
- ツール: Playwright, Browser Sub-Agent
MCP 連携 — 外部ツールとの統合
MCP(Model Context Protocol)は、AI が外部ツール・サービスと連携するための標準プロトコルです。Antigravity では複数の MCP を登録し、エージェントが それらを自動的に活用できます。
主要 MCP サーバー
Figma Dev Mode
- デザイン → コード自動化
- UI コンポーネント抽出
Google Stitch
- Google Workspace との連携
- スプレッドシート・ドキュメント処理
Supabase
- データベースクエリ実行
- リアルタイム API
Stripe
- 支払い処理 API
- サブスクリプション管理
GitHub
- ソースコード管理
- Issue 追跡
MCP 登録方法
Antigravity 設定(コマンドパレット → Settings)から:
MCP を追加 → サーバー名を入力 → 認証情報(API Key など)設定 → 接続テスト
各エージェントが必要な MCP を AGENTS.md で宣言すると、自動的に利用可能になります。
Antigravity vs Cursor vs Claude Code — 2026年の比較
| 機能 | Antigravity | Cursor | Claude Code |
|---|---|---|---|
| インラインコマンド | Cmd+K(AI リライト) | Cmd+K(AI コンプリート) | Cmd+K(Codeium) |
| エージェント機能 | ⭐⭐⭐ マルチエージェント対応 | ⭐⭐ 基本的なみ | ⭐⭐⭐ 標準機能 |
| デザイン連携 | ⭐⭐⭐ Figma Dev Mode | ⭐⭐ 部分的 | ⭐⭐ 部分的 |
| MCP サポート | ⭐⭐⭐ 標準搭載 | ⭐ 実験的 | ⭐⭐⭐ 標準搭載 |
| 料金(Pro) | $20/月 | $20/月 | $15/月 |
| エンタープライズ | ⭐⭐⭐ 強い | ⭐ 弱い | ⭐⭐⭐ 強い |
| チームコラボ | ⭐⭐⭐ Enterprise プラン | ⭐ 限定的 | ⭐⭐⭐ Workspace 対応 |
選択基準
- 個人開発・学習: Antigravity Free
- 本番 SaaS: Antigravity Pro + MCP 連携
- 大規模チーム: Antigravity Enterprise or Claude Code Workspace
Antigravity を使いこなすためのTips
Tip 1: AGENTS.md は「仕様書」と同じ
プロジェクト初期段階で詳細に記述しましょう。エージェントが参照する "憲法" となります。
Tip 2: エージェントに「禁止事項」を明記
各エージェントが「何をしないか」を明確にすると、不要な編集が防げます。
### Agent: Frontend
- 禁止: src/api/ 以下のファイル編集
- 禁止: environment 変数設定変更Tip 3: MCP は「権限管理」を厳密に
Stripe API Key や Supabase Admin Token は、必要なエージェントにのみ公開しましょう。
Tip 4: E2E テストを自動化
Browser Sub-Agent で Playwright テストを自動生成・実行。本番前の安全網として機能します。
Tip 5: 定期的に AGENTS.md をアップデート
プロジェクト成長に合わせ、アーキテクチャ変更を AGENTS.md に反映させましょう。
全体を振り返って — Antigravity Lab で学べること
このガイドで紹介した Antigravity の基本機能は、氷山の一角です。Antigravity Lab では、以下のトピックをさらに深掘りしています。
- 次のステップ: 実践テクニック集【前編】で、Cmd+K 活用法・AGENTS.md の実装例・Figma 連携を解説
- 上級テクニック: 実践テクニック集【後編】では、マルチエージェント・本番アプリ開発・SaaS 収益化を網羅
Antigravity を使いこなし、AI 駆動の開発フローを体験してください。