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AIツール/2026-09-15上級

役割で分けるのをやめた日 — Antigravity CLI と Claude Code の預け先を決める3つの問い

無人で回していた処理が承認待ちのまま黙って止まりました。二つのエージェント CLI を得意分野で分けるのをやめ、承認の境界で振り分け直すまでの記録と、判断に使っている3つの問いを書き残します。

Antigravity CLI33Claude Code8エージェント運用18権限設計10無人実行5

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壁紙アプリの配信前チェックが、三日分そろって空のログを返しておりました。失敗を示す行はありません。終了コードも 0 です。それなのに、差分レポートだけが出てきません。

原因にたどり着いたのは、ログではなく端末のほうでした。同じ処理を手元で走らせたところ、Allow access to this URL? という一行が出て、そこで待っていたのです。無人で回っているあいだ、この一行を見ている人は誰もいませんでした。

きっかけは Antigravity CLI 1.1.28(2026年9月9日)です。この版で、外部 URL の取得は事前に許可していない限り既定で承認待ちになりました。私はその前の晩、たまたまこのチェックを Antigravity CLI 側へ移したばかりでした。版の変更と自分の移設が、同じ週に重なったわけです。

最初にお伝えしたいのは、悪かったのは版でも移設でもなく、私が二つのツールを「得意分野」で分けていたことだという点です。

「賢いほうに難しい仕事」で振り分けていた頃

長いあいだ、私は二つのエージェント CLI を能力で分けておりました。設計の相談や横断的な整理は Claude Code、決まった手順の反復は Antigravity CLI、という具合です。個人開発では手が一組しかありませんので、「難しいほうを賢いほうへ」という分け方は、そのときは合理的に見えておりました。

この分け方は、画面の前に座っているあいだは破綻しません。承認を求められれば押せばよいからです。破綻するのは、同じ作業を無人で走らせ始めたときでした。

私自身、最初のうちは自分のプロンプトを疑っておりました。指示が曖昧だから途中で迷っているのだろう、と考えて手順書を細かく書き直したのです。結果は芳しくありませんでした。何度書き直しても、止まる処理は同じ場所で止まり、通る処理は一度も止まりませんでした。

違いは難易度ではありませんでした。止まった処理はどれも、リポジトリの外へ手を伸ばしていたのです。

1.1.28 では、止まる条件が二方向へ動きました

ここが直感に反したところでした。同じ 1.1.28 で、片方の承認は止まらなくなり、もう片方は止まるようになっています。Antigravity の changelog の本文から、9月9日の項目を二つ並べます。

変更無人実行への影響
headless(-p)で実装計画の承認プロンプトに当たると無期限に待っていた問題を修正し、非対話モードでは計画レビューを自動で通過するようにした止まらなくなった。以前は計画承認が最大の停止要因でした
外部 URL の取得は、事前に許可していない限り既定で承認を求めるよう変更新しく止まるようになった。URL を読む処理はすべて対象です

リリースノートの見出しだけを追っていると、この版は「headless の最適化」に見えます。実際、応答後の終了が速くなり、1ターンあたり最大 200ms の遊びも削られました。改善の項目が並ぶなかに、既定の権限が厳しくなる一行が混ざっている、という並び方をしています。

私が三日間気づけなかったのは、「止まりにくくなった」という読み方をして、止まる場所が入れ替わったことを見落としたからでした。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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この記事で得られること
エージェントへ渡す作業を、ツールの得意不得意ではなく承認の境界で振り分けられるようになります
無人実行が黙って止まる構成を、本番で三日間気づかないまま走らせる前に見つけられるようになります
止まる条件が版で入れ替わったときに、自分のスクリプトの成否判定をどこから直せばよいか分かるようになります
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