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Agents & Manager/2026-06-28中級

Antigravity の計画を、承認する前に削る

Planning モードが出してきた実行プランを、丸ごと承認するのではなく、危険なステップだけ削ってから渡す。部分編集という運用を、個人開発の現場目線で整理しました。

Antigravity285Planningエージェント運用5レビュー6

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夜中に、4本のアプリのうち1本のストア説明文をまとめて差し替えようとしていたときのことです。

Antigravity に Planning モードで段取りを立てさせると、きれいな7ステップのプランが返ってきました。ほとんどは申し分ありません。ただ、5番目に「課金まわりの設定ファイルも整合性のために更新します」という一文が紛れ込んでいました。頼んでいないのに、です。

ここで「全部やり直し」と突き返すのは、もったいない選択でした。残り6ステップは正確で、私の意図どおりだったからです。必要だったのは、5番目だけを静かに抜くこと。プランを承認する前に、その一手だけを削る——この小さな所作が、エージェント運用の事故をかなり減らしてくれます。

なぜ「作り直し」ではなく「部分編集」なのか

Planning モードのプランは、エージェントが文脈を読み込んで組み立てた成果物です。多くの場合、8割は正しい。問題は残りの2割に、触れてほしくない領域への一手が混じることです。

ここで再プロンプトに頼ると、せっかく当たっていた8割も作り直しになります。新しいプランが前より良くなる保証はありません。むしろ、同じ誤解を別の形で繰り返すことのほうが多いのです。

部分編集は、この非対称性に効きます。正しい部分は固定し、危ういステップだけを外科的に取り除く。個人開発で一人が複数リポジトリを回していると、レビューに割ける時間は限られています。プラン全体を読み直すより、危険な一手を見抜いて削るほうが、はるかに速くて安全でした。

判断の枠組みは、承認・編集・却下の3択で考えると整理しやすくなります。

状況とるべき操作理由
全ステップが意図どおり承認編集の手間は不要。すぐ実行へ
大筋は正しいが一部に余計な一手部分編集良い部分を残し、危険なステップだけ外す
前提そのものが取り違えられている却下して再指示土台がずれている場合は作り直しが速い

迷ったときの目安は単純です。「直したいのはステップか、前提か」。ステップなら編集、前提なら却下。冒頭のストア説明文の例は、前提は合っていてステップが一つ余分なだけでしたから、編集が正解でした。

削るべき一手を見抜く

プランを眺めるとき、私はまず次の3種類のステップに目を走らせます。これらは「余計な一手」が紛れやすい場所です。

ひとつめは、保護したい領域に触れるステップ。決済の設定、AdMob の構成、本番運用のリダイレクト定義、認証まわりなど、壊れると影響範囲が読みにくい場所です。「整合性のために」「念のため」といった枕詞がついていたら、特に警戒します。

ふたつめは、取り消しにくいステップ。ファイルの一括削除、外部への push、本番へのデプロイ。これらが計画の中盤に何気なく挟まっていると、実行が走り出してから止めるのは難しくなります。

みっつめは、無関係な変更を抱き合わせたステップ。「ついでにリファクタリングもします」という一文です。意図は善意でも、レビューの粒度が一気に粗くなり、後で差分を追えなくなります。

この3つに当てはまるステップを見つけたら、その場で削る。これだけで、エージェントの暴走と呼ばれるものの多くは回避できます。

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この記事で得られること
プランを再プロンプトで作り直さず、良い部分を残して危険な一手だけ外す判断軸
削る・並べ替える・制約を足すという3つの部分編集を、具体的な手順で
削ったはずのステップが実行中に復活する落とし穴と、その封じ方
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