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⟐ Editor View/2026-06-28中級

自作スキルが呼ばれない日 — 組み込み Guide スキルと発火がぶつかったとき

前日に導入された組み込み Guide スキルに発火を奪われて、自作スキルが呼ばれなくなりました。スキル選択の仕組みの観測方法、固有トリガー語で書く説明文、動詞+対象の命名、組み込みを上書きするかの判断基準を、実際の復旧過程に沿って解説します。

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✦ プレミアム記事

ある朝、いつも使っている自作スキルが呼ばれませんでした。プロンプトはいつもと同じ。違うのは、前日に入った組み込みの Guide スキルだけです。エージェントは Guide スキルの説明に引っ張られ、私が用意した手順ではなく、汎用的な案内を返してきました。

個人開発で複数のアプリとサイトを並行して回していると、スキルは「自分の手順を固定する」ための土台になります。その土台が、組み込みスキルの追加で静かにずれる。これは放っておくと、毎回プロンプトを言い換えて回避するという、いちばん消耗するやり方に落ちていきます。

ここでは、発火を推測でなく観測に置き換え、説明文と命名で交通整理する方法を整理します。

スキルは「説明文のキーワード」で選ばれている

Antigravity のスキルは、SKILL.md の冒頭に置く説明文(description)を手がかりに選ばれます。ユーザーの依頼文と、各スキルの説明文を突き合わせ、いちばん合致したものが発火する。つまり発火の主導権は、スキル名ではなく説明文が握っています。

組み込みの Guide スキルは、その説明文が広めに書かれています。「使い方を案内する」「進め方を示す」といった一般語が並ぶため、自作スキルの説明文と語彙が重なりやすい。重なった瞬間、どちらが選ばれるかは安定しなくなります。

最初にやるべきは、衝突しているかどうかを思い込みで決めないことです。

まず「なぜ選ばれたか」を観測する

対処の前に、いま何が起きているかを確定させます。手順はこうです。

  1. 同じ依頼文を、明示呼び出し(/ でスキル名を直接指定)で一度実行し、自作スキルが正しく動くこと自体は確認する。
  2. 次に、明示せず自然文だけで依頼し、どのスキルが発火したかをエージェントの応答冒頭で確認する。
  3. 発火したスキルが意図と違う場合、自作スキルと組み込みの説明文を並べ、どの語が重なっているかを目で照合する。
  4. 重なっている語を、依頼文・説明文のどちらに含めると発火が変わるかを、一語ずつ変えて再現する。

ここで大切なのは、推測で説明文を書き換えないことです。一語ずつ動かして、発火の境目を実際に見てから直す。境目を見ずに直すと、別の依頼文で逆の衝突が起きて、いたちごっこになります。

私自身の例でも、発火が毎回ぶれていた依頼文が、説明文に固有トリガー語を1行足しただけで、3回連続で同じ自作スキルに収束しました。逆に、境目を見ずに語を2つ同時に動かしたときは、別の依頼文で組み込みが再び前に出てしまい、直すのに2往復よけいにかかりました。観測してから一語ずつ、が結局いちばん速い直し方です。

観測された症状ありがちな原因最初に試すこと
自作スキルが呼ばれない組み込みの説明文が依頼文により近い説明文に固有トリガー語を足す
二つ呼ばれて応答が混ざる説明文の語彙がほぼ同一片方の守備範囲を説明文で狭める
毎回違うスキルが出るどちらにも弱く合致している明示呼び出しを既定運用にする
意図せず Guide が出る依頼文が「進め方」を尋ねる形依頼文を動詞+対象の命令形にする
✦

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この記事で得られること
✦スキルが「なぜ選ばれたか」を観測して、推測で対処しないための手順
✦組み込みと衝突しない description(説明文)の書き方と命名規律
✦組み込み Guide スキルを意図的に無効化・上書きするときの判断軸
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