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Editor View/2026-04-23初級

Antigravity で日本語入力(IME)の変換が乱れる・確定できない時の対処ガイド

Antigravity IDE で日本語 IME を使っていると、変換中の文字が消える・確定前にタブ補完に持っていかれる・再変換が効かなくなる等の事故が起きます。macOS・Windows・Linux 別に原因と対処をまとめました。

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「コメントを書こうとして『ありがとうございます』と打ったはずなのに、確定した瞬間に消えて別の英単語に置き換わっていた」— Antigravity を使い始めて半月、私がいちばん最初にぶつかったのがこの現象でした。

日本語 IME の入力は、素の VS Code ですら時々おかしくなります。Antigravity は AI タブ補完が常時走っている分、その衝突がさらに派手に出ます。原因を切り分けないまま「再起動」「OS アップデート」を繰り返していた時期もありましたが、ちゃんと場所を特定すれば数分で直ることがほとんどです。ここでは日本語 IME まわりで起きやすい症状を 4 パターンに分けて、それぞれの対処を順番に紹介します。

症状のパターンを見分ける

IME 関連のトラブルは見た目が似ていても原因が違います。まず自分の状況がどれに当てはまるかを確認してください。

  • パターン A: 変換中のアンダーライン(未確定文字)が突然消える、または別の文字列に置き換わる
  • パターン B: スペースで候補を切り替えている最中に、AI のタブ補完が勝手に確定してしまう
  • パターン C: 確定後の「Cmd+Option+← →」などの再変換キーが効かなくなる
  • パターン D: 全角スペース・句読点を打つとキーバインドが暴発する(例: を打つと何かのコマンドが走る)

A と B は AI 補完または拡張機能との衝突、C は OS 側の入力メソッドとの連携、D はキーバインド設定の競合が疑われます。原因が違えば手順も違うので、ここを最初に決めておくと回り道しません。

パターン A・B — AI タブ補完と IME の衝突を止める

Antigravity のタブ補完は、未確定状態の日本語文字列を「候補として採用しよう」として動くことがあります。IME の変換候補を選ぼうと TabEnter を押した瞬間、AI 補完がそれを確定キーと誤解して英文を流し込んでくるのが、パターン B の正体です。

対処の順番は次の通りです。

1. IME 中は AI 補完を一時停止する設定を入れる

Cmd+, で設定を開き、JSON 設定に次を追記します。settings.json に手で書き込むのが確実です。

{
  // 日本語・中国語・韓国語の IME 入力中は AI 補完サジェストを抑制する
  "editor.inlineSuggest.suppressSuggestions": true,
  "editor.suggest.preview": false,
  "editor.quickSuggestions": {
    "comments": "off",
    "strings": "off",
    "other": "on"
  },
  // Antigravity の AI 補完トリガーを「手動のみ」に変更する(Cmd+\ で呼び出す)
  "antigravity.inlineCompletion.trigger": "manual"
}

最後の antigravity.inlineCompletion.triggermanual にしておくと、タブ補完は消えず、必要な時だけ Cmd+\(Windows/Linux は Ctrl+\)で呼べます。文章や日本語コメントを書く時間が多い方には、この設定が一番しっくりきました。

2. 文字列・コメント内では提案を出さない

上の "strings": "off""comments": "off" がこれに相当します。コード本体では AI 補完を活かしつつ、日本語コメント中は IME の邪魔をしない、というバランスです。

パターン C — macOS の再変換・ライブ変換を取り戻す

macOS で「確定した日本語を選択して Control+Shift+R で再変換」が効かなくなった場合、Antigravity の Webview 要素(チャットパネル・Manager Surface)が入力イベントを奪ってしまっている可能性が高いです。

まず切り分け用に、次の手順を試してください。

# 1. 一度すべての拡張機能を無効にした新規プロファイルでAntigravityを起動する
#    Command Palette → "Developer: New Empty Window with Extensions Disabled"
# 2. そこで日本語の再変換を試す
# 3. 効くようなら拡張機能が原因 → 個別に有効化して犯人を特定

拡張機能が原因でなかった場合は、macOS 側のキーボード設定を確認します。「システム設定 → キーボード → 入力ソース → 編集…」から、使っている IME(かわせみ、Google 日本語入力、ことえり)のキー設定を開き、「ライブ変換」または「再変換」のショートカットが Antigravity の既存キーと衝突していないか見てください。私の環境では Ctrl+Shift+R が Antigravity の「Restart Window」と衝突していて、IME 側の設定を Ctrl+Shift+J に逃がすことで解決しました。

Antigravity Editor の上級カスタマイズガイド でキーバインドの優先順位について触れていますので、併せて読んでおくと衝突の直し方が掴みやすくなります。

パターン D — キーバインドと全角記号の暴発を防ぐ

日本語で を打った瞬間にコマンドパレットが開く、という報告を時々いただきます。これは keybindings.json に登録された別キーバインドが、OS の IME レイヤで として入力された文字を認識してしまうことが原因です。

コマンドパレットから Preferences: Open Keyboard Shortcuts (JSON) を開き、when 句に IME 状態を入れて暴発を抑えます。

[
  {
    // Command Palette の暴発を IME 未確定中のみ無効化する
    "key": "ctrl+,",
    "command": "-workbench.action.showCommands",
    "when": "editorTextFocus && !inComposition"
  },
  {
    // 保存ショートカットも IME 変換中は無効化して、確定優先にする
    "key": "cmd+s",
    "command": "-workbench.action.files.save",
    "when": "!inComposition"
  }
]

!inComposition は「IME が未確定状態にないとき」という条件で、Antigravity(および VS Code 派生エディタ)で標準的に使える context key です。これを足すだけで、変換中にキーボードショートカットが走ってしまう事故がほぼなくなります。

直らない時のチェックリスト

ここまで試しても症状が続く場合、次の項目を上から順に確認してみてください。

  1. Antigravity のバージョン: Help → About で現在のバージョンを確認し、変更ログに IME 関連の修正が入っていないかチェックする
  2. 拡張機能の競合: Vim / IdeaVim / Emacs Keymap / Keyboard Quickfix などキー入力に介入する拡張を一度無効化して再現するか確認する
  3. OS の入力メソッド: macOS は「ライブ変換」のオン/オフを切り替える、Windows では MS-IME の互換モード、Linux は fcitx / ibus の設定を見直す
  4. プロファイル切り替え: Preferences: Switch Profile で空プロファイルを作り、そこで再現するかを試す。プロファイル側のキーバインド継承問題が見えることがあります

AI 補完に関する他の症状(提案がズレる、まったく出ない)が並行して起きている場合は、Antigravity のタブ補完が効かない時の診断 に切り分けの手順が詳しく載っています。LSP が無言で落ちているケースもあるので、合わせて 言語サーバーが応答しないときの診断フロー もチェックしておくと安心です。

全体を振り返って — 次にやる一歩

IME の不具合は「再起動で直ったから OK」で済ませがちですが、再発したときに困るのは結局自分です。まずは settings.json"editor.quickSuggestions": { "comments": "off", "strings": "off" } の一行だけでも入れてみてください。日本語コメントを書く時の誤爆がぐっと減って、翌日からの入力体験が変わります。

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