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Antigravity 基本/2026-07-03中級

2.0系と2.1系、どちらに乗るか — 無人運用と対話開発でビルド系列を分ける版管理ポリシー

7月1日に2.0系と2.1系のビルドが一斉公開されました。無人運用は安定系列・対話開発は新機能系列に分ける版管理ポリシーを、宣言ファイルとドリフト検知の実装つきで解説します。

Antigravity 2.011バージョン管理2リリース系列無人運用3運用設計22

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7月1日、antigravity.google のリリースページに 2.1.4・2.0.11・2.0.10・2.0.6・2.0.1・2.0.0 と、複数のビルドが一斉に並びました。更新ダイアログを前にして手が止まった方は少なくないはずです。2.1系に上げれば新機能が使える。2.0系に留まれば挙動が安定する。では、夜中に走っているスケジュール実行はどちらに乗せるべきでしょうか。

この「どれに乗るか」を毎回その場の気分で決めていると、いつか無人ランが静かに壊れます。2.0系と2.1系が並行して提供されるようになった今の Antigravity を前提に、ワークロードごとに系列を分けて宣言的に管理する方法を、私が実際に使っている設定ファイルとスクリプトごと共有します。

全部を最新に揃えない、という選択

まず前提の整理から入ります。7月1日の一斉公開は「2.0系の安定化」と「2.1系の新機能」が並行して保守されるという意思表示です。つまり利用者側には、系列を選ぶ自由と、選んだ結果を管理する責任が同時に渡されました。

私自身、個人開発で複数サイトの記事更新やアプリのビルド検証をエージェントの無人ランに任せていますが、この種の運用で一番怖いのは機能の不足ではなく、更新のたびに出力や挙動が微妙に変わることでした。対話しながら使う分には「おや、挙動が変わったな」で済みます。無人ランでは誰も気づかないまま、変わった挙動の上に次の処理が積み重なっていきます。

要求をワークロード別に並べると、選ぶべき系列は自然に分かれます。

観点対話開発(IDE・チャット)無人運用(CLI・スケジュール実行)
最優先の性質新機能・速度再現性・挙動の不変
挙動変化への耐性高い(人間がその場で吸収)低い(検知が遅れて連鎖する)
更新の頻度早めに追従してよい意図した時だけ動かす
向いている系列2.1系2.0系

結論はシンプルです。手を動かす環境は 2.1系で新機能を吸収し、無人で回る環境は 2.0系に固定する。そして両者の間に「観察してから昇格する」手順を挟む。以降はこの方針を仕組みに落としていきます。

version-policy.json — 系列の宣言を一箇所に集める

系列の使い分けを頭の中や README の注意書きで管理すると、マシンが2台を超えた時点で破綻します。私はワークロードとサーフェスの組ごとに、乗るべき系列を JSON で宣言しています。

このファイルが解決するのは「どの環境が何に乗っているべきかを、誰が見ても機械でも判定できる形にする」という課題です。

{
  "$comment": "version-policy.json — 系列ポリシーの単一ソース",
  "updated": "2026-07-02",
  "policies": [
    {
      "surface": "desktop",
      "workload": "interactive",
      "line": "2.1",
      "range": ">=2.1.4 <2.2.0",
      "note": "対話開発。新機能を早めに吸収する"
    },
    {
      "surface": "cli",
      "workload": "unattended",
      "line": "2.0",
      "range": ">=2.0.11 <2.1.0",
      "note": "スケジュール実行。意図した更新以外で動かさない"
    },
    {
      "surface": "cli",
      "workload": "interactive",
      "line": "2.1",
      "range": ">=2.1.4 <2.2.0",
      "note": "手元での検証用。無人系列より常に先を行く"
    }
  ]
}

注意点は range を必ず系列の上限つきで書くことです。>=2.0.11 <2.1.0 としておけば、2.0系のポイントリリースは受け入れつつ、2.1系への意図しない移行だけを弾けます。系列内の更新と系列間の移行は、リスクの桁が違う操作なので、宣言の段階で区別しておきます。

なお、スケジュール実行そのものの再現性(実行のたびに同じバージョンで走らせる固定方法)については、Antigravity CLI のバージョン固定でスケジュール実行の再現性を守るで別途扱っています。ここで扱うポリシーはその一段上、「そもそもどの系列に固定するか」を決める層です。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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この記事で得られること
無人運用と対話開発でビルド系列を分ける判断基準と、version-policy.json による宣言的な版管理の設計
デスクトップ・CLI・複数マシンの実バージョンをポリシーと突合するドリフト検知スクリプトの実装
2.1系で得た観察を2.0系の無人運用へ安全に反映する昇格手順と、6月末の実運用で防げた事故の記録
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