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◉ Antigravity 基本/2026-10-26初級

/compact のあとに添付の中身を答えなくなったとき、合言葉ファイル 1 つで原因を切り分ける

Antigravity CLI で会話を圧縮したあと、添付したはずの資料を踏まえない返事になる。版の違いか、自分の添え方かを、合言葉入りのファイル 1 つで切り分ける手順です。

Antigravity CLI41agy7compact添付トラブルシューティング41初心者9

壁紙アプリのストア文言を直していた夜のことです。言語ごとの差分をまとめた表を添付して、エージェントと小一時間やり取りを続けていました。会話が長くなったので /compact で圧縮し、続きを頼んだところ、返ってきた提案が表の内容とまるで噛み合いません。

表を読んでいないのか、読んだうえで忘れたのか、そもそも添付が届いていなかったのか。画面からは区別がつかず、手が止まりました。

最初にお伝えしたいのは、この区別は推測ではなく、小さな実験で付けられるということです。必要なのは、中身が一目で分かる合言葉入りのファイル 1 つだけです。

まず版を確かめます

私が確認できた範囲では、Antigravity CLI の更新履歴に次の記述があります。ただし出どころは第三者の更新履歴まとめで、公式の changelog 本文までは確認できておりません。ご自身の環境では公式の記載も合わせてご覧ください。

  • v1.3.5(10 月 14 日): Linux と macOS で /compact が使えるようになりました
  • v1.4.6(10 月 23 日): compaction のあとも添付が保持されるようになりました

つまり v1.4.6 より前の版では、圧縮後に添付の中身が手元の会話から外れる可能性があった、という読み方になります。「可能性があった」と書くのは、私自身がその版で再現を確かめたわけではないからです。

まずは自分の版を確認します。

agy --version

v1.4.6 以降であれば、版が原因である線は薄くなります。その場合でも、次の実験は有効です。添え方や会話の側に原因があるかもしれないからです。

合言葉ファイルで「届いているか」を調べます

何を解決するか。添付が圧縮の前に届いていたのか、圧縮の後で失われたのかを、一つずつ切り離します。

# 他の会話に出てこない合言葉を作り、1 行だけのファイルにする
TOKEN="canary-$(date +%H%M%S)-$RANDOM"
echo "確認用の合言葉は ${TOKEN} です。" > canary.txt
echo "$TOKEN"

次の順で、一つずつ確かめます。

  1. 新しい会話を始め、canary.txt を添付して「このファイルの合言葉を答えてください」と頼みます。
  2. 答えが合っていれば、圧縮の前は届いています。ここで外れるなら、圧縮は無関係で、添え方の問題です。
  3. /compact を実行します。
  4. 「先ほど添付したファイルの合言葉をもう一度答えてください」と頼みます。
  5. 合っていれば、この版の圧縮では添付が残っています。外れる、または「分かりません」と返るなら、圧縮で外れています。

なぜこう組むのか。合言葉は私が今作った文字列ですので、エージェントが推測や一般知識で正解を言い当てることができません。当たっていれば本当に読めており、外れていれば本当に読めていない、という二択になります。

結果の読み方

圧縮前圧縮後次にやること
外れる(試さない)添付のし方を見直します。圧縮は関係がありません。
当たる外れる版を上げて同じ実験を繰り返します。上がらない環境では、圧縮のあとに添付し直します。
当たる当たる添付は残っています。表のような大きな資料は、要点が薄まった可能性を疑います。

三行目が、私にはいちばん身近な落とし穴でした。合言葉は 1 行ですので残りやすいのに対し、表は 50 行あります。届いているかどうかと、細部まで拾えているかどうかは別の問いなのだと、あとから気づきました。

圧縮のあとにやり直すときの線引き

実験で外れた場合に、私が決めている手順は短いものです。

  • 重要な添付は、圧縮の直後にもう一度添えます
  • 作業の区切りで /compact する癖をつけ、圧縮の直前に「これから残したいこと」を 3 行で書いてもらいます
  • 合言葉の実験は、版を上げた日に 1 回だけ回します

添付は、届いたと思い込まず、届いたことを確かめてから使います。 長い会話ほど、この一行を後回しにしないようにしています。

次の一歩

今日の作業が終わったら、canary.txt を作って上の 5 手順を一度だけ試していただければと思います。結果を一行のメモにしておくと、版を上げたときの比べ直しが楽になります。

関連して、圧縮ではなく上限超過で止まる場合は コンテキスト上限を超えたときの復旧手順 が、agy の基本操作は agy のセットアップとスラッシュコマンド入門 が参考になります。フックのように「読み込まれても動かない」種類の確認は フックの合言葉チェック と同じ発想です。

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