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◉ Antigravity 基本/2026-06-15中級

Antigravity 2.0 の三層を開発フェーズで使い分ける — 探索・反復・定常運用の役割分担

Antigravity 2.0 のデスクトップ・CLI・SDK という三つの入り口を、探索・反復と検証・定常運用という開発フェーズで使い分ける整理です。層をまたぐハンドオフの設計、どの層を開くかの判定基準、本番運用で踏んだ落とし穴もあわせて記しました。

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✦ プレミアム記事

6月15日、Google が AI コーディングツールを Antigravity に集約する方針を示しました。手元には Antigravity 2.0 のデスクトップアプリ、CLI、SDK という三つの入り口が残ります。私自身、最初の数日はこの三つを「気分で」開いていて、同じ作業をデスクトップでもターミナルでも走らせてしまい、どちらが正だったのか分からなくなる場面が何度もありました。

混乱の原因は機能の重複ではありませんでした。三つとも同じエージェントハーネスを共有しているので、できることはほとんど同じです。問題は「いつどれを開くか」を決めていなかったことでした。

そこで、機能ではなく開発フェーズで三層を割り当て直したところ、迷いが消えました。その分け方と、層をまたぐときの受け渡し設計をまとめます。

デスクトップは「探索」のための場所

新しいライブラリの挙動を確かめる、仕様が固まっていない機能を試作する、エージェントの提案を見ながら方針を決める——こうした探索フェーズはデスクトップアプリが向いています。

理由は、出力を目で見て即座に方向転換できるからです。エージェントが書いたコードのプレビュー、ブラウザ操作の様子、差分の確認が同じ画面に並ぶので、「この方針は違う」と気づいた瞬間に止められます。

私はこのフェーズでは、あえて指示を曖昧なまま投げます。「この画面の余白が窮屈なので整えてほしい」程度の粒度で投げ、返ってきた提案から要件を逆算するほうが、最初から仕様を書き下すより速いと感じています。探索の目的は正解を出すことではなく、要件を発見することだからです。

CLI は「反復と検証」のための場所

方針が固まったら CLI に移ります。同じ処理を別の入力で何度も回す、結果を機械的に判定する、変更を一括で適用する——この反復フェーズは、ターミナルから非対話で叩けることが効いてきます。

たとえば記事の品質ゲートを 30 本まとめてかけたいとき、デスクトップで 1 本ずつ確認するのは現実的ではありません。CLI ならシェルのループに乗せられます。

#!/usr/bin/env bash
set -euo pipefail
 
# 変更された記事だけを対象に、エージェントで整合性チェックを回す
changed=$(git diff --name-only HEAD~1 -- 'content/**/*.mdx')
fail=0
 
for f in $changed; do
  # 非対話モードで起動し、終了コードで合否を受け取る
  if ! agy run --headless --prompt "$(cat checks/consistency.md)" --input "$f"; then
    echo "NG: $f"
    fail=$((fail + 1))
  fi
done
 
echo "完了: ${fail} 件が要修正"
[ "$fail" -eq 0 ]

ここで大切なのは、CLI に渡す指示をファイルとして固定することです。デスクトップで対話的に詰めたプロンプトを checks/consistency.md のような形に書き出しておくと、反復のたびに揺らがなくなります。私の体感では、指示をベタ書きから外部ファイルに移しただけで、同じ入力に対する判定のブレが目に見えて減りました。

✦

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この記事で得られること
✦デスクトップ・CLI・SDK を開発フェーズ(探索・反復・定常運用)で割り当てる判定基準
✦層をまたぐときに状態を失わないハンドオフの具体的な書き方
✦三層を一本のワークフローに束ねる際に本番で踏んだ落とし穴と回避策
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