ANTIGRAVITY LABEN
記事一覧/Antigravity 基本
Antigravity 基本/2026-06-15上級

Antigravity 2.0 の projects と worktree で複数リポジトリを並行運用する

Antigravity 2.0 の projects と git worktree を組み合わせ、複数リポジトリを安全に並行運用する構成を実作業からまとめました。エージェントの作業空間の分離、衝突の回避、スケジュール実行との接続まで設計の視点で整理します。

antigravity350worktree2multi-repoagent-design2automation29

プレミアム記事

複数のリポジトリを一つのエディタで開いていると、エージェントに「このリポジトリだけを触って」と伝えるのが、思いのほか難しいことに気づきます。同じ作業ディレクトリの上で二つのエージェントが動けば、片方の書き込みがもう片方の前提を崩します。私自身、個人開発で4つのサイトを並行運用しているので、この問題は毎日のものでした。

Antigravity 2.0 の projects と git worktree を組み合わせると、この「作業空間が混ざる」問題を構造で解けます。論理的な単位(project)と物理的な単位(worktree)を一致させ、エージェントごとに閉じた砂場を与える、という発想です。この記事は、その構成を実作業の手触りとともに整理したものです。

構成の全体像をひとことで

詳細に入る前に、狙いを一言で言えば「論理(project)と物理(worktree)と権限(ロック)の三つを、リポジトリ単位で揃える」ことです。

エージェントが認識する作業単位、ファイルが実際に置かれるディレクトリ、そして同時書き込みを止めるロックの範囲。この三つがずれていると、並行運用は静かに壊れます。逆に揃っていれば、エージェントを増やしても破綻しません。以降は、この三層を順に組み立てていきます。

なぜ worktree なのか

git worktree は、一つのリポジトリから複数の作業ツリーを切り出す仕組みです。ブランチごとに別ディレクトリを持てるため、main を触りながら別の作業ツリーで実験する、といったことがブランチ切り替えなしにできます。

エージェント運用では、これが効きます。ブランチを跨ぐたびにファイルが書き換わる環境では、並行で動くエージェントの足元が安定しません。worktree を切れば、各エージェントは自分専用のディレクトリだけを見ます。

# 一つのリポジトリから作業ツリーを切り出す
cd ~/repos/antigravitylab.net
git worktree add ../wt/antigravity-feature-a feature-a
git worktree add ../wt/antigravity-feature-b feature-b
 
# 切り出したツリーの一覧を確認
git worktree list

これで feature-afeature-b は別々のディレクトリに存在します。片方でファイルを書いても、もう片方は無関係です。共有されるのは .git の実体だけで、作業ファイルは完全に分かれます。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

この記事の続きを読む

この先には、実装コードやベンチマーク結果など、実務でお役に立てる内容をご用意しています。このサイトは広告を掲載しておらず、サーバーや開発にかかる費用はメンバーの皆様のご支援で成り立っています。もしお役に立てていましたら、ご支援いただけますと大変ありがたいです。

この記事で得られること
projects と git worktree でエージェントの作業空間を物理的に分離する構成
複数エージェントを並行で走らせたときに起きる衝突と、その回避のための実装
並行運用で実際に踏んだ落とし穴と、私が落ち着いた運用ルール
Stripe による安全な決済 · いつでもキャンセル可能

この記事を購入する

この先の内容をすべてお読みいただけます。一度のご購入で、いつでも何度でもアクセスできます。このサイトは広告を掲載しておらず、皆さまのご支援がサーバー費用などの運営を支えています。

または
メンバーシップなら全記事が読み放題 →
シェア

お読みいただきありがとうございます

Antigravity Lab は広告なしで運営しており、サーバー費用などの運営コストはメンバーシップのご支援で賄っています。実装コード・ベンチマーク・本番設計パターンなど、実務でお役立ていただける記事を毎日更新しています。もし読んでよかったと感じていただけましたら、ぜひご覧ください。

  • コピー&ペーストで使える実装コード付き
  • 毎日新しい上級ガイドを追加
  • ¥580/月 または ¥1,480 の永久アクセス
メンバーシップを見る →

関連記事

Agents & Manager2026-06-15
Managed な Antigravity Agent を Gemini API から呼ぶ — preview モデルの設計メモ
Gemini API で公開プレビューになった antigravity-preview-05-2026 は、サンドボックス内で計画・コード実行・ファイル操作・ウェブ閲覧まで自律で行う Managed Agent です。自前のオーケストレーションと何が違うのか、どこで使い分けるかを設計の視点で整理しました。
Antigravity 基本2026-06-12
Antigravity をプロキシの内側で動かす — 企業ネットワーク・SSL検査・移動先Wi-Fiを乗り越える接続設計
企業プロキシ・SSL検査・移動先のホテルWi-Fiなど制限ネットワークで Antigravity が沈黙する原因をレイヤー別に切り分け、証明書・NO_PROXY・接続プロファイルを安全側の設定で乗り越えるための実践ノートです。
Antigravity 基本2026-06-11
Antigravity vs OpenAI Codex 徹底比較 — AIコーディングエージェント対決 2026
GoogleのAntigravityとOpenAIのCodexを徹底比較。アーキテクチャ思想、機能、価格、得意分野の違いを詳しく解説します。
📚RECOMMENDED BOOKS
大規模言語モデル入門
山田育矢
LLM開発
生成AIプロンプトエンジニアリング入門
我妻幸長
プロンプト
Claude CodeによるAI駆動開発入門
平川知秀
AI駆動開発
※ アフィリエイトリンクを含みます
もっと見る →