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Agents & Manager/2026-05-06中級

「gh skill」でAIエージェントをまたいでスキルを共有する — Claude Code・Copilot・Cursorが同じ知識を参照できる仕組み

gh skillコマンドを使うと、SKILL.mdで定義したスキルをClaude Code・GitHub Copilot・Cursor・Gemini CLIなど複数のAIエージェントで共有できます。仕組みと基本的な使い方を解説します。

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AIコーディングツールが乱立する今、「チームでどのツールに統一するか」という議論をよく見かけます。でも実際のところ、メンバーそれぞれが異なるツールを好む場合、無理に統一しなくてもいいかもしれません——gh skill を使えば、ツールが違っても「共通の知識」を共有できるからです。

gh skill はGitHub CLIの拡張機能で、SKILL.mdファイルをパッケージ化してClaude Code・GitHub Copilot・Cursor・Codex CLI・Gemini CLIなど30以上のAIエージェントに一括配布できます。「どのツールを使っても、同じプロジェクトルールに従ったコードが生成される」という状態を実現する仕組みです。

マルチエージェント時代の新しい課題

2026年現在、AIコーディングエージェントは急速に多様化しています。一人の開発者が状況に応じてClaude CodeとGitHub Copilotを使い分けたり、チームによってはメンバーごとに異なるツールを使ったりするケースが増えています。

この多様化は自由度をもたらす反面、「AIの振る舞いの統一」という新しい課題を生みます。コーディング規約をlinterで統一できても、AIが提案するコードのスタイルまでは制御しにくかった。

gh skill はこの課題に対する一つの答えです。

仕組みの概要

gh skill はGitHub公開リポジトリに置かれたスキルパッケージを、各AIエージェントが理解できる形式に変換してインストールします。

インストール先はエージェントごとに異なります:

  • Claude Code: .claude/skills/ ディレクトリ
  • GitHub Copilot: VS Codeの設定ファイル経由
  • Cursor: .cursor/skills/ ディレクトリ
  • Gemini CLI: ~/.gemini/skills/ ディレクトリ

ユーザーは一つのコマンドを実行するだけで、インストール先の違いを意識する必要はありません。

基本的な使い方

# GitHub CLIが必要(未インストールの場合)
brew install gh  # MacOS
 
# gh skill 拡張機能のインストール
gh extension install github-actions/gh-skills
 
# 公開リポジトリからスキルをインストール
gh skill install owner/repository-name
 
# インストールされているスキルの一覧
gh skill list
 
# 特定のエージェントのみにインストール
gh skill install owner/repo --agent claude-code
 
# スキルのアップデート
gh skill update skill-name
 
# スキルの削除
gh skill uninstall skill-name

スキルパッケージの基本構造

スキルを公開リポジトリで配布するには、skill.yaml と スキルの内容を記述したMarkdownファイルが必要です。

# skill.yaml
name: my-team-skills
version: 1.0.0
description: "チーム共通コーディングスキル"
agents:
  - claude-code
  - copilot
  - cursor
skills:
  - path: skills/code-review.md
  - path: skills/commit-convention.md
  - path: skills/testing-standards.md
<!-- skills/code-review.md -->
# コードレビュースキル
 
## レビューの観点
 
コードレビューを求められた場合、以下の順序で確認すること:
 
1. 型安全性:nullableの扱い、型キャストの安全性
2. エラーハンドリング:例外が適切にキャッチされているか
3. パフォーマンス:不要なオブジェクト生成、メモリリークの可能性
4. テスタビリティ:依存関係が注入できる構造になっているか
5. 可読性:変数名・関数名が意図を正確に表しているか
 
## フィードバックの形式
 
問題点を指摘する場合は以下の形式で述べること:
- 問題箇所のコード行
- 問題の具体的な説明
- 改善案のコード例

どのエージェントが何を理解できるか

gh skill で配布できても、各エージェントがスキルをどれだけ深く解釈できるかは異なります。

Claude Codeは最もリッチな解釈が可能で、条件付きの動作制御やツール使用制限も記述できます。GitHub CopilotはMarkdownの指示を参照しますが、複雑な条件分岐は無視されることがあります。Cursorは中間的な解釈能力を持ちます。

実用的なアドバイスとして:基本的なコーディング規約や方針は全エージェントで共通化できます。Claude Code特有の高度な設定(フック、ツール制限)は agent-overrides/ として別ファイルに分け、Claude Code向けのみに配布する構成が良いでしょう。

既存のSKILL.mdをgh skill対応にする

Claude CodeユーザーがすでにSKILL.mdを持っている場合、そのままgh skill対応にできます。

your-skills-repo/
├── skill.yaml          ← 追加するファイル
├── README.md
└── skills/
    ├── existing-skill-1.md  ← 既存のSKILL.md内容
    └── existing-skill-2.md

skill.yaml でファイルパスを指定するだけで、既存の内容がそのまま配布可能になります。

まずは小さく始める

gh skill を導入するのに、大きな変更は不要です。一つのスキルファイル(例:コーディング規約)から始めて、チームで使いながら育てていくのが現実的です。

より高度なマルチエージェント運用戦略(バージョン管理・役割別スキルプロファイル・エージェント間の一貫性検証)については、プレミアム記事で詳しく解説しています。

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