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Agents & Manager/2026-06-15上級

Managed Agent の非同期ジョブを、投機実行・検証・採用の三段で受け入れる

Gemini API 経由で公開プレビューになった Managed な Antigravity Agent は、サンドボックス内で自律的に計画・実行・検証します。その非同期な成果物を本番に取り込む前に、投機実行・検証・採用の三段で受け止める設計を、実装コードと運用上の落とし穴とともにまとめました。

Managed AgentGemini API4非同期処理2Antigravity240

プレミアム記事

Managed な Antigravity Agent が Gemini API で公開プレビューになり、サンドボックス内で計画から実行までを自律でこなすようになりました。

便利さに最初は胸が高鳴ります。けれど少し運用すると、別の不安がやってきます。自律で動くということは、誰の確認も経ずに成果物が出てくるということです。その成果物を、本当にそのまま本番へ流して良いのか。

私自身、複数アプリの運用作業をこの仕組みに任せ始めて、ここで一度立ち止まりました。お伝えしたいのは、自律エージェントの非同期な成果物を、投機実行・検証・採用という三段で受け止める設計です。

自律実行を「いきなり採用」しない

問題の核心は、自律エージェントが「もっともらしいが間違った」成果物を、自信満々で返してくる点にあります。

ファイルを書き換え、ウェブを閲覧し、コードを実行する。その一つひとつは正しく動いていても、最終的な判断が外れていることはあります。これを無検証で本番に採用すると、誤りがそのまま利用者に届きます。

そこで私は、自律実行の出力を必ず「提案」として扱います。提案はまだ採用ではありません。間に検証の段を挟み、合格したものだけを採用へ進める。三段に分けるだけで、自律の暴走が本番に届く確率は大きく下がります。

第一段:投機実行(Propose)

最初の段では、Managed Agent に非同期ジョブを投げ、結果を受け取ります。ここでの出力は本番に触れず、隔離された場所に置きます。

import time
from google import genai
 
client = genai.Client()
 
def propose(task: str, poll_interval: float = 3.0, timeout: float = 300.0):
    """Managed Agent に非同期ジョブを投げ、成果物を提案として受け取る。"""
    job = client.agents.create_run(
        agent="antigravity-preview-05-2026",
        input=task,
    )
    deadline = time.monotonic() + timeout
    while True:
        status = client.agents.get_run(job.id)
        if status.state in ("succeeded", "failed"):
            break
        if time.monotonic() > deadline:
            client.agents.cancel_run(job.id)   # 放置せず必ず止める
            raise TimeoutError(f"job {job.id} がタイムアウトしました")
        time.sleep(poll_interval)
 
    if status.state == "failed":
        raise RuntimeError(f"job {job.id} 失敗: {status.error}")
    return {"job_id": job.id, "artifact": status.output}

ポイントは、タイムアウト時に必ず cancel_run を呼ぶことです。

非同期ジョブを投げっぱなしにすると、サンドボックス側で動き続けて課金だけがかさみます。私はこれで一度、深夜に走り続けたジョブの料金を翌朝に見て青ざめました。投げたら必ず止める経路を用意しておくことを強くお勧めします。

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