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Tips & 活用術/2026-03-13初級

Antigravity × Git — AIが支援するバージョン管理ワークフロー

Antigravity を使った Git 操作の効率化。コミットメッセージ生成、コンフリクト解消、PR レビューコメントへの対応まで解説します。

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Git ワークフローと Antigravity

コードを書くのと同じくらい重要なのが Git の管理です。Antigravity は Git に関連する作業も強力に支援します。特に「何をコミットしたかを適切に説明する」という、意外と時間のかかる作業を自動化できます。

コミットメッセージの自動生成

変更内容を Antigravity に読み込ませて、Conventional Commits 形式のメッセージを生成させます。

@git diff --staged
「変更内容を分析して、Conventional Commits 形式のコミットメッセージを作成してください。
件名は50文字以内にしてください。」

生成例:

feat(auth): add email verification flow on signup

- Send verification email via SendGrid after user registration
- Block login until email is confirmed
- Add /verify-email endpoint with token expiry (24h)

Closes #142

マージコンフリクトの解消

コンフリクトが発生したファイルを貼り付けるだけで、解消方法を提案してもらえます。

「以下のコンフリクトを解消してください。
main の変更(認証フローの改修)と feature/payment(決済追加)を
両立させる形でマージしてください。」

<<<<<<< HEAD
[main ブランチの変更]
=======
[feature ブランチの変更]
>>>>>>> feature/payment

PR レビューコメントへの対応

GitHub のレビューコメントをコピーして貼り付けると、修正案を提示してくれます。

「以下のレビューコメントに対応してください:
'この関数は副作用を持っているため、純粋関数にリファクタリングしてください'」

ブランチ戦略の設計

チームの規模やリリース頻度に応じた Git ブランチ戦略(Git Flow / GitHub Flow / trunk-based)の選定や、チーム向けドキュメント作成も依頼できます。

コミット前の「差分の要約」が一番効きました

ここまでは生成系の使い方ですが、私が個人開発で一番助けられているのは、実はコミットメッセージそのものよりも「push する前に差分を要約させる」という確認の使い方です。

私は2014年から個人開発を続けていて、いまは複数のサイトを毎日更新しています。リポジトリは毎回 clone し直すのではなく手元に保持したまま、作業前に git pull --rebase で最新へ追いつき、まとめて push する運用です。容量や時間を節約できて快適なのですが、手早く回せる反面、自動化が進むほど「自分が今、何を push しようとしているのか」を人間の側が見落としやすくなります。

実際、過去に同じ定型段落が複数のファイルに紛れ込んだまま push してしまい、公開後に気づいて、後からまとめて消す羽目になったことがありました。一つひとつの変更は正しく見えても、束ねて push する瞬間には全体像が視野から外れてしまう。エディタの差分表示を上から下まで目で追えば気づけるはずなのに、ファイル数が増えるとその数分の確認すら省略したくなる――その油断が事故につながりました。

それ以来、push の直前に必ずこう投げています。

@git diff --staged
「この差分を、ファイルごとに1〜2行で要約してください。
複数のファイルに同じ文章がそのまま重複していたら、その箇所を指摘してください。」

コミットメッセージは「何を変えたか」を後から説明するものですが、この要約は「今から何を世に出すか」を出す前に一度立ち止まって確かめるためのものです。エージェントに任せる範囲が広いほど、この一拍を挟む価値は大きくなると感じています。コミット文を書かせるより地味ですが、私にとっては Antigravity に頼んでいる Git 作業の中で、もっとも事故を防いでくれている使い方です。

もう一つ、要約と併せて頼んでいるのが「この差分に、本来コミットすべきでないものが混ざっていないか」のチェックです。複数サイトを並行して触っていると、ビルドの中間生成物や、品質チェックを通過しなかったまま消し忘れた下書きが、ステージに残ってしまうことがあります。そこで git diff --staged を読ませたうえで、『追加・変更されたファイルの中に、生成物・一時ファイル・公開すべきでない下書きが含まれていれば指摘してください』と一言添えます。人間の目だと見出しの体裁ばかり追ってファイル一覧の異物を見落としがちですが、エージェントはファイル単位で淡々と拾ってくれるので、この役割分担が思いのほか噛み合っています。差分の「中身」は人間が、差分の「範囲」はエージェントが見る、という分担です。

次の一歩

次に push するとき、コミット前に一度だけ上の「差分の要約」を試してみてください。要約を読んで意外に感じる箇所があれば、それは push を止めて見直すべきサインです。

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