Antigravityを使っていて、エージェントが「Generating...」や「Working...」の状態のまま進まなくなる—そういった無限ローディング問題は、誰もが一度は経験します。この問題の主要な原因ごとに、実践的な診断方法と解決ステップを順番にご紹介します。
無限ローディング問題の主要な5つの原因
Antigravityのエージェントがフリーズする理由は、大きく5つのパターンに分類できます。問題の症状から該当する原因を特定し、対応することが効率的な解決につながります。
原因1:ツール実行タイムアウト — コマンド待機の無限ループ
症状: エージェントが npm install や yarn build を実行した後、ずっと「Working...」のままで進まありません。
ツール実行時にスクリプトが入力待ちになっているか、実行時間が予期せず長くなっている可能性があります。
診断ステップ
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Antigravityアプリのツール実行ログを確認:
- ワークスペースダッシュボード → Activity / Logs タブ
- 最後に実行されたツールが「Pending」状態のままになっていないか確認
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ターミナルで実行中のプロセスを確認:
# Mac / Linux ps aux | grep -E "npm|yarn|node|ruby|python" | grep -v grep # Windows (PowerShell) Get-Process | Where-Object {$_.ProcessName -like "*npm*" -or $_.ProcessName -like "*node*"} -
プロセスがハング状態でないか確認:
# リソース使用状況をリアルタイム監視 top -o %CPU # Mac / Linux # または htop # Linuxで利用可能な場合
解決ステップ
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強制停止: Antigravityアプリの「Stop Agent」ボタンをクリック。応答しない場合は、アプリを再起動してください。
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タイムアウト設定を見直す:
antigravity.config.json(または.gemini/config.json) でタイムアウト時間を調整:{ "toolTimeout": 30000, // 30秒(デフォルトは通常15-20秒) "commandTimeout": 60000 // コマンド実行の最大時間 } -
インタラクティブプロンプトを避ける:
npm install時に--non-interactiveフラグを使用:npm ci --non-interactive npm install --legacy-peer-deps --no-optional -
長時間実行タスクは分割: 大規模なビルドを複数のステップに分割し、エージェントが中間結果を確認できるようにします。
原因2:ブラウザサブエージェント障害 — プレビューの読み込み失敗
症状: エージェントがブラウザプレビューや Web ページの確認を試みた後、ローディングが止まる。
Antigravityはブラウザサブエージェント機能を使ってWebページをスクロールしたり操作したりします。このサブエージェントが失敗すると、親エージェントが無限に待機します。
診断ステップ
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ブラウザプレビューの状態を確認:
- 「Browser Preview」パネルが開いているか確認
- JavaScript エラーが出ていないか(F12 / 開発者ツール → Console)
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ネットワークタブで失敗を確認:
- Dev Tools → Network タブ
- ステータスコード 404、500、または「Failed」のリソースがないか確認
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エージェントログで詳細を見る:
- Console に「Browser agent timeout」「Page load failed」などのメッセージがないか確認
解決ステップ
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ブラウザプレビューをリセット: アプリメニュー → Browser Preview → Clear Cache
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JavaScript エラーを修正:
// よくあるエラー例 // ❌ 避けるべき:グローバル変数の参照 console.log(window.myVariable) // ✅ 安全:存在確認してから参照 if (typeof window.myVariable !== 'undefined') { console.log(window.myVariable) } -
プレビュー URL を明示指定: エージェントに対して明確にプレビュー URL を伝える:
# 参考: プレビューは http://localhost:3000 で実行してください エージェントがプレビューを確認する必要がある場合は、このURLをブラウザで開いてください。 -
非同期読み込みに対応: ページが遅延ロード(Lazy Load)を使っていないか確認。使っている場合は、詳細を Brain に記述:
## ページ読み込みの仕様 - ページは動的にコンテンツを読み込みます - スクロール後に新しい要素が出現します - 完全に読み込まれるまで3-5秒待機してください
原因3:大規模ファイル処理 — メモリ・パフォーマンス限界
症状: ビデオファイル、画像ファイル、または大型の JSON・CSV ファイルを処理しようとした後で止まる。
ファイルサイズが大きすぎる場合、Antigravityのメモリやプロセッサがオーバーロードされる可能性があります。
診断ステップ
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処理対象ファイルのサイズを確認:
# Mac / Linux ls -lh filename.ext du -sh directory/ # ディレクトリ全体のサイズ # Windows (PowerShell) Get-Item filename.ext | ForEach-Object {$_.Length / 1MB} -
システムリソースをモニタリング:
- Activity Monitor (Mac) や Task Manager (Windows) で「Memory」と「CPU」を確認
- 使用率が 90% 以上になっていないか確認
解決ステップ
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ファイルサイズ制限の目安:
- 単一ファイル: 50 MB 以下
- ディレクトリ全体: 500 MB 以下
- 1つのコンテキストウィンドウ: 文字数で 200,000 トークン以下
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大規模ファイルを分割:
# 大きな JSON ファイルを複数に分割 split -l 1000 large_data.json chunk_ # 1000行ごとに分割 # CSVファイルの分割 split -l 10000 data.csv chunk_ # 10000行ごとに分割 -
エージェントコンテキストを制限: Brain に以下を記述して、ファイル読み込み戦略を明確にする:
## ファイル処理の方針 - 単一ファイルは50MB以下に保つ - メタデータのみを読み込んで、詳細は後から取得する - 処理中のメモリ使用を意識して、バッチ処理を活用する -
圧縮やサンプリング: テスト用に小規模なサンプルファイルを作成して先に検証:
# ファイルの最初の1000行をサンプルとして抽出 head -n 1000 large_file.json > sample.json
原因4:ネットワーク接続問題 — API 呼び出しの失敗・タイムアウト
症状: API 呼び出しやリモートリソースへのアクセスでローディングが止まる。
ファイアウォール、VPN、企業プロキシがAPIコールをブロックしている可能性があります。
診断ステップ
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接続をテスト:
# API エンドポイントへの接続確認 curl -I https://api.example.com/endpoint # DNS 解決確認 nslookup api.example.com # ネットワークレイテンシ確認 ping api.example.com -
Antigravityのネットワークログを確認:
- Console タブで HTTP リクエストの失敗メッセージを確認
- ステータスコード「Connection refused」や「Timeout」がないか確認
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プロキシ設定を確認:
# Mac / Linux env | grep -i proxy # Windows (PowerShell) Get-ChildItem env: | Where-Object {$_.Name -like "*proxy*"}
解決ステップ
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ファイアウォール確認: 企業ネットワークの場合、IT部門に以下のドメイン許可をリクエスト:
*.antigravity.dev- API エンドポイントのドメイン
- NPM / Pip / Maven レジストリ
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VPN を一時的に無効化: テスト用に VPN をオフにしてみて、問題が解決するか確認
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プロキシを経由させる: 企業プロキシがある場合:
# npm にプロキシを設定 npm config set proxy http://proxy.company.com:8080 npm config set https-proxy http://proxy.company.com:8080 # pip にプロキシを設定(Python) pip install --proxy [user:passwd@]proxy.server:port package_name -
リトライロジック導入: Brain で重要な API 呼び出しに対する再試行ポリシーを明記:
## API呼び出しの方針 - 失敗時は最大3回まで再試行する - 各試行の間に5秒の待機を入れる - 継続的に失敗する場合はエラーメッセージを返す
原因5:ワークスペース状態の破損 — 設定ファイルの不整合
症状: 特定のワークスペースでは常に止まるが、別のプロジェクトでは正常に動作します。
.antigravity/ ディレクトリの設定ファイルが破損していたり、キャッシュが古い状態になっている可能性があります。
診断ステップ
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ワークスペース設定を確認:
# Antigravity が使用する隠しディレクトリを確認 ls -la .antigravity/ ls -la .gemini/ # 設定ファイルの内容確認 cat .antigravity/state.json # 存在する場合 -
Git 状態を確認:
git status git log --oneline -n 5 # 最近のコミットを確認
解決ステップ
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ワークスペース設定をリセット:
# Antigravity の隠しディレクトリを削除(キャッシュもクリア) rm -rf .antigravity/ rm -rf .gemini/cache # Antigravityアプリを再起動 # アプリがディレクトリを自動生成します -
ブラウザキャッシュとクッキーをクリア:
- Antigravityアプリ → Settings → Clear Cache & Cookies
- または手動で:
rm -rf ~/Library/Caches/Antigravity # Mac rm -rf ~/.cache/Antigravity # Linux del %APPDATA%\Antigravity\Cache # Windows
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npm キャッシュをクリア:
npm cache clean --force npm install # 再インストール -
新しいワークスペースで試す: 問題が特定のプロジェクトに限定されているか確認:
cd /tmp mkdir test_antigravity cd test_antigravity # Antigravity で新規ワークスペースを開く
実践的な復帰ワークフロー
エージェントがフリーズした時の完全な復帰手順を以下に示します。
ステップ 1: 即座の停止と観察(1分以内)
- Antigravityアプリで「Stop Agent」ボタンをクリック
- 3秒待機して、状態が「Ready」に戻るか確認
- 戻らない場合は、アプリ全体を再起動
ステップ 2: 軽い原因の排除(5分)
# ブラウザプレビューをリセット
# (アプリUIから)Browser Preview → Clear Cache
# npm キャッシュをクリア
npm cache clean --force
# node_modules を再インストール
rm -rf node_modules package-lock.json
npm installステップ 3: 中程度の原因の排除(10分)
# ワークスペース設定をリセット
rm -rf .antigravity/ .gemini/cache
# 隠しファイルもクリア
rm -rf .DS_Store # Mac の場合
# Antigravityアプリを再起動ステップ 4: 根本原因の診断(15-30分)
以上の手順で解決しない場合は、該当原因ごとの診断ステップを実行:
- ツールタイムアウト:
ps auxで実行中プロセス確認、antigravity.config.jsonを編集 - ブラウザ問題: 開発者ツール → Console でエラー確認、JavaScript 修正
- ファイルサイズ:
ls -lhで大規模ファイル確認、分割またはサンプリング - ネットワーク問題:
curlでAPI接続確認、プロキシ設定確認 - 設定破損: ワークスペース完全削除、新規初期化
コンテキスト節約の方針
- 不要なログファイルは読み込まない
- node_modules は参照しない
- 重要な情報から優先度順に処理する
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## 全体を振り返って
Antigravityエージェントのフリーズは、5つの主要な原因が背景にあります:
1. **ツールタイムアウト**: コマンド実行の遅延、入力待ち
2. **ブラウザ障害**: プレビュー読み込み失敗、JavaScript エラー
3. **ファイルサイズ**: メモリ不足、オーバーロード
4. **ネットワーク**: ファイアウォール、VPN、プロキシの干渉
5. **設定破損**: キャッシュ、ワークスペース状態の不整合
各原因に対する診断方法と解決ステップを実行することで、ほとんどのフリーズ問題は解決します。問題が解決しない場合は、Antigravityの[公式ステータスダッシュボード](https://status.antigravity.dev/)を確認するか、サポートに詳細なログと共に報告してください。
継続的なプロジェクトでの安定運用を実現するために、Brain に環境変数とファイル処理のベストプラクティスを記録しておくことをお勧めします。