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連携・プラグイン/2026-06-14上級

Antigravity CLI 移行後、スケジュール実行をどこまで任せるかの棲み分け設計

6/18 の Gemini CLI 提供終了で Antigravity CLI へ移行すると、バックグラウンドのスケジュール実行が手に入ります。便利な反面、何でも任せると壊れたとき気づけません。既存の自動運用パイプラインと棲み分ける設計判断を、実際の振り分けルールとともに整理します。

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移行で「便利になった」あとに来る判断

6月18日で Gemini CLI と Gemini Code Assist の IDE 拡張が個人利用向けに提供終了となり、後継の Antigravity CLI へ移ることになりました。Go で書き直された CLI はデスクトップ版と同じエージェントハーネスを共有し、コアの改善が使うすべての場所へ自動で反映されます。移行作業そのものは想像より軽く済みました。

問題は移行の後でした。Antigravity CLI ではバックグラウンドのスケジュール実行が使えるようになり、「これも任せられる」「あれも自動化できる」と手が伸びます。けれど、何でもスケジュールに載せた結果、ある朝エージェントが静かに失敗していたのに半日気づかなかった、という事故を私自身が起こしました。個人開発で複数アプリと4サイトを並行運用している私自身は、すでに Cowork で自動運用パイプラインを組んでいるので、CLI のスケジュール実行をそこへ無自覚に積み増すと、二重起動と無音失敗の温床になります。

ここで必要なのは「何を任せ、何を手元に残すか」の棲み分け設計です。


任せてよいタスクを分ける3つの判定軸

すべてのタスクをスケジュールに載せてよいわけではありません。私は次の3軸でふるいにかけています。

1. 可逆性 — 失敗しても巻き戻せるか

生成した下書きをファイルに書くだけ、レポートを出すだけ、といった可逆なタスクは任せて安全です。逆に、本番へのデプロイ、外部への送信、削除のように取り返しのつかない副作用を持つタスクは、人間が最終起動するべきです。

2. 観測可能性 — 失敗にすぐ気づけるか

結果が翌朝チャットに出る、ログが必ず残る、といった観測可能なタスクなら、無音失敗しても発見が早い。誰も見ない場所に黙って書き込むタスクは、壊れても気づけないので任せない方が無難です。

3. 締切感度 — 遅れが致命的か

「今日中でなくてもよい」タスクはスケジュール向きです。一方、特定の時刻に確実に走らないと困るタスクは、スケジューラの取りこぼしリスクを考えると、むしろ人間のトリガーや冪等な再実行とセットにすべきです。

3軸すべてが「安全側」に倒れるタスクだけを自動化する。これが私の基本線です。可逆で・観測可能で・締切に鈍感なら任せる。一つでも危険側なら手元に残す、という判断を機械的に下せるようにしています。

# delegate_decision.py — タスクをスケジュール委任してよいか判定
def can_delegate(task):
    safe = (
        task["reversible"]        # 巻き戻せる副作用のみ
        and task["observable"]    # 結果がログ/通知に必ず出る
        and not task["deadline_critical"]  # 時刻厳守でない
    )
    return "delegate" if safe else "keep-manual"
 
draft = {"reversible": True, "observable": True, "deadline_critical": False}
deploy = {"reversible": False, "observable": True, "deadline_critical": True}
print(can_delegate(draft))   # delegate
print(can_delegate(deploy))  # keep-manual

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この記事で得られること
スケジュール実行に任せてよいタスクと人間が起動すべきタスクを分ける3つの判定軸(可逆性・観測可能性・締切感度)
Antigravity CLI のバックグラウンド実行と既存 cron/Cowork の二重起動を防ぐ排他ロックの実装パターン
無音失敗を見逃さないための、実行結果を JST 日付で必ず1行ログに残すラッパー設計
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