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⟐ Editor View/2026-10-28中級

フォルダを開くと Antigravity IDE が固まる Linux + Nvidia 環境の切り分け順

フォルダを開いて十数秒で IDE が応答しなくなる Linux + Nvidia の報告を手がかりに、すでに効かなかった対処と、次に試す順番を整理しました。原因は未確定です。

Antigravity403LinuxNvidiaフリーズトラブルシューティング44Wayland

フォーラムで「どのフォルダを開いても固まる」という報告を読んだとき、まず気になったのは、空のフォルダでも起きているという一文でした。大きなリポジトリが原因ではない、ということになるからです。

最初にお伝えしたいのは、この件には公式の解決策が見当たらないという点です。報告は Parrot OS(Debian 系)、Wayland セッション、GeForce GTX 1060、ドライバ 550.163.01、Antigravity 1.107.0 を APT リポジトリから入れた環境のものでした。ウィンドウを開いて 15〜20 秒ほどで応答しなくなり、ログには「CodeWindow: detected unresponsive」が同じ間隔で繰り返し出ていたそうです。

私の手元は Mac で、この症状は再現できておりません。再現できないまま書くことに、少しためらいもありました。ここに書くのは、報告の内容から導ける切り分けの順番であり、直る保証ではありません。

すでに効かなかった対処を先に外す

報告者は、次の対処をすべて試したうえで改善しなかったと書いています。

  • 拡張機能を無効にした起動(--disable-extensions)
  • GPU 描画を無効にした起動(--disable-gpu)
  • ファイル監視上限 fs.inotify.max_user_watches の 524288 への引き上げ
  • ~/.config/Antigravity の削除と再インストール
  • ファイルが 1 つだけのフォルダでの起動

同じ環境で困っている方は、これらを最初からやり直す必要はないかもしれません。拡張機能、GPU 描画、ファイル監視の上限、壊れた設定、フォルダの大きさ。ここまでの原因候補は、少なくとも 1 件の環境では外れた、ということです。

残る候補を、一度に一つずつ

手が止まるとき、私はつい複数の設定を同時に変えてしまいます。直ったときに何が効いたのか分からなくなるので、いまは一回の起動で変えるのは一項目だけにしています。

1. セッションの種類を変える

--disable-gpu が効かなかったので、描画だけの問題ではなさそうです。それでも Wayland と X11 の違いは別の層にあります。まず現在のセッションを確認します。

# どちらのセッションで動いているか
echo "$XDG_SESSION_TYPE"
 
# Nvidia ドライバが読めているか
nvidia-smi --query-gpu=name,driver_version --format=csv

次に、X11 側のウィンドウとして起動してみます。--ozone-platform は Chromium 系の起動オプションで、IDE 側の対応状況までは私が確認できておりません。無視される可能性もあります。

antigravity --ozone-platform=x11

動けばセッションまわり、変わらなければ別の層です。ログイン画面で X11 セッションを選び直す方法もあります。

2. ネットワークを切って起動する

報告者は、起動時のモデル一覧の並べ替えと選択(setSelectedModel)でメインスレッドが詰まっているのではないかと推測しています。これは仮説であって、確認された原因ではありません。

ただ、この仮説は安く試せます。モデル一覧が外部との通信に依存するなら、ネットワークを切った状態で挙動が変わるはずです。

# 有線ならケーブルを抜く、無線なら一時的に切る
nmcli radio wifi off
antigravity
# 確認後に戻す
nmcli radio wifi on

固まる時間が変わる、あるいは固まらなくなれば、通信やアカウント周りに目を向ける材料になります。何も変わらなければ、この仮説は弱くなります。

3. 最小の設定領域で起動する

設定を消して入れ直しても直らなかったので、ユーザー設定が原因である可能性は低いはずです。それでも、別のディレクトリを指定して起動すれば、「この環境では何も引き継がない状態」が確実に作れます。

antigravity --user-data-dir /tmp/ag-clean --disable-extensions

消したつもりで残っている場所(別の設定ディレクトリや環境変数)を、この方法で除外できます。

4. ログの繰り返しを数える

「detected unresponsive」が何秒おきに出るのか、そしてその直前に何が出力されているのかを見ます。ログの場所はバージョンによって異なるため、~/.config/Antigravity 配下の logs を探してください。

# 直近のログから該当行の前後を取り出す
grep -rn "unresponsive" ~/.config/Antigravity/logs 2>/dev/null | head -20

直前の行がいつも同じなら、その処理が詰まりの入口です。フォーラムに報告するときも、その数行があると原因を絞り込んでもらいやすくなります。

報告するときに添えたい情報

同じ症状の方が書き込むなら、次の項目がそろうと比較しやすくなります。

  • ディストリビューションとセッション(Wayland か X11)
  • GPU の型番とドライバの版
  • Antigravity の版とインストール方法(APT、tar など)
  • 上で試した項目と、それぞれの結果
  • 「unresponsive」が出る間隔と直前のログ行

固まった原因より先に、外れた原因を記録しておく。 切り分けが長引く日ほど、この線引きに助けられております。

まずは echo "$XDG_SESSION_TYPE" の結果と、ネットワークを切った状態の挙動の二点だけ、メモしてみていただければと思います。言語サーバーが応答しない症状と見分けたい場合は、言語サーバー再起動の前に確認すること も参考になります。

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