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◈ Agents & Manager/2026-06-27上級

エージェント自動運用が壊れた朝に、何分で戻せるか — 復旧の3層設計

Antigravity 2.0 でデスクトップ・CLI・SDK と運用面が増えるほど、壊れたときに戻す対象も増えます。個人開発で複数サイトを自動運用してきた立場から、認証・定義・状態の3層で復旧可能性を保つ設計と、月1回の復元訓練の手順をまとめます。

Antigravity376自動運用6復旧設計バックアップ

✦ プレミアム記事

自動投稿が止まっていることに、朝の通知が来ないことで気づいた日がありました。前夜に作業マシンを初期化し、翌朝には元通りに戻るはずでした。ところが戻ってきたのは生成パイプラインのコードだけで、認証もスケジュールも生成途中の状態も、どこにも残っていませんでした。

個人開発で4つのサイトを自動運用していると、止まること自体はいつか必ず起きます。問題は止まることではなく、止まったあと何分で元の状態に戻せるかです。Antigravity 2.0 でデスクトップアプリ・CLI・SDK と運用の面が増えたいま、戻す対象も同じだけ増えました。ここでは、復旧を「気合いで思い出す作業」から「手順で戻す作業」へ変えるための設計を書きます。

復旧対象を1つの塊で考えると必ず抜ける

最初の失敗は、自動運用を「ひとつのまとまり」として捉えていたことでした。コードは git にあるから大丈夫、という安心が、認証やスケジュール定義の存在を視界から消していました。

復旧は対象ごとに性質が違います。性質が違うものを同じ場所・同じ頻度で守ろうとすると、いちばん守りにくいものに引きずられて全体が脆くなります。そこで私は、守る対象を次の3層に分けました。

  • 認証層: API キー、CLI のトークン、Google Play や AdMob の資格情報
  • 定義層: スケジュール、エージェントへの指示文、品質ゲートの設定
  • 状態層: 生成途中のチェックポイント、実行ログ、公開済みかどうかの記録

この3つは、失われたときの痛みも、戻すための手段も別物です。分けて初めて、それぞれに合った守り方を選べます。

層ごとに目標復旧時点を変える

すべてを同じ頻度でバックアップする必要はありません。私は層ごとに目標復旧時点(RPO)を変えています。RPO とは「どこまで遡ったデータなら許せるか」の指標です。

層RPO の目安置き場所
認証層0(常に最新)秘密管理サービス+紙の控え
定義層24時間git リポジトリ
状態層1時間オブジェクトストレージへ自動同期

認証層は遡りが効きません。古いトークンを復元しても再認証が要りますから、RPO という概念より「常に取り出せる場所に1つだけ正本を置く」発想が合います。私は秘密管理サービスを正本にしつつ、復旧の起点となる管理コンソールのログイン手段だけは、オフラインの控えにも残しています。ここが取り出せないと、他のすべてに手が届かなくなるからです。

定義層は git に置けば履歴ごと守れます。スケジュールの時刻表やエージェントへの指示文をリポジトリ管理にしておくと、壊れた瞬間ではなく「壊れる前の正しい状態」へ戻せます。

状態層は更新が速いので、短い間隔での同期が要ります。私は生成途中のチェックポイントと公開記録だけを1時間おきにオブジェクトストレージへ写しています。全部を1時間おきにすると重くなるので、速く変わるものだけを切り出すのがコツです。

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この記事で得られること
✦復旧対象を認証・定義・状態の3層に分け、それぞれの目標復旧時点(RPO)を変える具体設計
✦バックアップが取れていても復元できない典型3パターンと、月1回の復元訓練で先に潰す手順
✦私自身が空のマシンから自動投稿を戻したときに測った、2時間→25分への短縮の内訳
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