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▣ アプリ開発/2026-04-11上級

Antigravity × Convex でリアルタイム協調 SaaS を構築する:型安全なデータ同期から Stripe 課金まで

Antigravity IDE と Convex でリアルタイム協調 SaaS を組み立てます。スキーマ設計、Clerk 認証、ファイルストレージ、Stripe 課金に加え、Convex では動かない Webhook 実装とその直し方まで実装コード付きで扱います。

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✦ プレミアム記事

取り組みの背景:なぜ Convex × Antigravity なのか

個人開発者や小規模チームにとって、リアルタイム協調機能を持つ SaaS を素早く立ち上げることは長年の課題でした。ただ、その難しさは「リアルタイムに同期させること」そのものではありません。同期の実装だけなら数日で形になります。

個人開発でドキュメント共有機能を作ったときは、編集が他のタブへ流れるところまで 2 日で動きました。残りの 5 日は「タブを閉じて開き直したら片方の編集が消える」を潰すのに費やしています。再接続時の取りこぼし、オフライン中の書き込みのマージ、購読の解除漏れ。時間を奪うのは常にこちらでした。

Convex はこの配分を変えてくれるリアクティブバックエンドです。型安全なスキーマ定義、購読の自動管理、サーバーレス関数の実行が一体になっていて、クライアント側に WebSocket のコードを 1 行も書きません。Antigravity IDE と組み合わせると、スキーマを変えたときに呼び出し側の型エラーを一括で追いかける往復が目に見えて短くなります。

以下では、リアルタイム協調ドキュメント編集 SaaS を Convex と Antigravity で組み立てます。Clerk による認証、Convex 内蔵ストレージへのファイルアップロード、Stripe のサブスクリプション課金、Cloudflare Pages へのデプロイまで、実際に課金を受け取れる状態を到達点に置いています。

途中で一度、遠回りをします。Stripe Webhook を Next.js の Route Handler で受ける、という多くの記事が載せている実装が、Convex では動きません。型エラーとしては出ず、Stripe ダッシュボードの Webhook ログが 500 で埋まって初めて気づく種類の失敗です。私が本番で踏んだ箇所なので、素直な実装を一度置いてから、3 つの原因を順に潰していきます。


1. プロジェクトのセットアップ

1-1. 必要なツールと環境

# Node.js 20+ が必要
node --version  # v20.x.x 以上
 
# pnpm を推奨
npm install -g pnpm
 
# Convex CLI
pnpm add -g convex

まず Antigravity IDE を開き、新しいプロジェクトを作成します。Antigravity の Agent に以下のように依頼します。

Next.js 14 + Convex + Clerk + Stripe + Tailwind CSS のプロジェクトを作成してください。
アプリ名は "CollabDocs" で、TypeScript strict モードで設定してください。

Agent が自動的に以下のコマンドを実行してくれます。

pnpm create next-app@latest collabdocs \
  --typescript \
  --tailwind \
  --eslint \
  --app \
  --src-dir \
  --import-alias "@/*"
 
cd collabdocs
 
# 依存関係のインストール
pnpm add convex @clerk/nextjs stripe @stripe/stripe-js
pnpm add -D @types/stripe

1-2. Convex プロジェクトの初期化

cd collabdocs
npx convex dev

初回実行時にブラウザが開き、Convex ダッシュボードへのログインを求められます。ログイン後、プロジェクトが自動作成されます。

.env.local に以下の環境変数が自動追加されます。

NEXT_PUBLIC_CONVEX_URL=https://your-project.convex.cloud

1-3. Antigravity でスキーマ設計を AI に相談する

スキーマ設計は SaaS の根幹です。Antigravity の Agent に以下のように相談します。

協調ドキュメント編集 SaaS のための Convex スキーマを設計してください。
以下のエンティティが必要です:
- ユーザー(Clerk から同期)
- ワークスペース(複数ユーザーが参加可能)
- ドキュメント(ワークスペースに属する)
- ドキュメント操作履歴
- サブスクリプション情報

Antigravity が生成するスキーマを確認し、必要に応じて修正します。


✦

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