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アプリ開発/2026-04-26上級

Antigravity × Cloudflare エッジSaaS設計ガイド: D1・Workers・R2・Workers AIを統合した本番アーキテクチャ

Antigravityを使ってCloudflare D1・Workers・R2・Workers AIを統合したエッジSaaSを本番で動かすための設計ガイド。N+1問題・CPU制限・コスト管理など実際の落とし穴と解決策を網羅します。

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Cloudflareのサービス群を組み合わせてSaaSを作ろうとしたとき、最初に直面したのは「何を使えばいいのかよくわからない」という問題でした。D1、Workers、Pages、R2、KV、Workers AI…。それぞれのサービスのドキュメントを読んでもピンとこず、「とりあえず全部使ってみよう」とした結果、コストが想定外に膨らんだり、Workers のCPU制限に引っかかったりと、痛い目を見ました。

Antigravityを使うようになってから、このCloudflareスタックの構築体験が大きく変わりました。各サービスの設定ファイルを書かせたり、Drizzle ORMのスキーマをD1の制約に合わせて修正したりする作業を任せられるようになって、自分は「どう設計するか」の判断に集中できるようになりました。

ここでは私が実際にAntrigravityを使って構築した、Cloudflare エッジSaaSのアーキテクチャ設計を体系的に解説します。「動くサンプル」ではなく、「本番で使えるパターン」を中心に据えました。

Cloudflare エッジスタックを選んだ理由と、最初にぶつかった壁

個人開発者としてSaaSを作る場合、インフラコストは死活問題です。Vercel + Supabase、AWS Lambda + RDS、Firebase Hosting + Firestore…と試してきた中で、Cloudflareに落ち着いた理由は主に3つです。

1つ目はエッジでの実行です。Workers は世界300か所以上のエッジロケーションで動くため、ユーザーのそばで処理が完結します。特に、APIのレスポンスタイムがUXに直結するアプリケーションでは、この差は体感できるレベルです。

2つ目はコストモデルの透明性です。Workersの課金はリクエスト数ベース(無料枠で1日10万リクエスト)で、初期のトラフィックが少ない段階でのコストが実質ゼロに近くなります。D1もストレージ5GBまで無料なので、MVPフェーズはほぼ無コストで動かせます。

3つ目は開発体験です。wrangler dev でローカル環境がCloudflareの本番環境に近い状態でエミュレートされるため、「ローカルで動いたのに本番で動かない」という事態が減りました。

ただし、最初につまずいたポイントがいくつかあります。D1のSQLite互換性WorkersのCPU制限(デフォルト10ms)Workers AIのモデルロード時間——これらは公式ドキュメントを読んでいても想定しにくい問題で、本番で初めて気づくことが多いです。

全体アーキテクチャの設計図: 役割分担の考え方

エッジSaaSの設計で最も重要な判断は「何をエッジで処理するか」です。私が実際に使っているアーキテクチャの役割分担を整理します。

ユーザー
  ↓
Cloudflare Pages(Next.js / フロントエンド)
  ↓ API リクエスト
Cloudflare Workers(APIサーバー / 認証 / ビジネスロジック)
  ├─ D1(SQLiteデータベース / ユーザーデータ・コンテンツ)
  ├─ KV(セッション / 短期キャッシュ / Feature Flags)
  ├─ R2(ファイルストレージ / 画像・ドキュメント)
  └─ Workers AI(軽量AI推論 / テキスト分類・感情分析)
       ↑ ヘビーな推論は外部API(Gemini / OpenAI)へ

D1を使う場面: ユーザーデータ、コンテンツ、トランザクションが必要なデータ全般。SQLなので既存の開発知識がそのまま使えます。

KVを使う場面: セッションストア、短期キャッシュ(TTL付き)、Feature Flagsの格納。D1より高速ですが、強一貫性が保証されません(結果整合性)。

R2を使う場面: ユーザーがアップロードするファイル、生成した画像、PDFなど。S3互換なので既存のコードが流用できます。

Workers AIを使う場面: テキスト分類、感情分析、短文生成など軽量な推論。複雑な推論は外部APIを使ったほうが品質・速度ともに優れています。

Antigravityに「このアーキテクチャ図を基に、Workersのルーティング設計を実装して」と依頼すると、Hono.jsを使ったルーター実装を出力してくれます。ゼロから書くより格段に速いですが、Workers固有の制約(CPU時間・メモリ制限)への対応は自分でレビューが必要です。

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